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2009年10月25日日曜日


■□土肥先生の教え子とその保護者等の会「土肥元校長の裁判を支援する会」からのお知らせです□■
************************************************「学校に言論の自由を!」裁判!
第3回は 11月5日 です!!
今回は都教委の不当な反論に対する私の反論を展開します! ぜひ、裁判の傍聴に駆けつけてください!
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◇東京都教育委員会(都教委)の「職員会議での挙手・採決をおこなうことを禁止する」という通知に対して、土肥元校長は『禁止によって教職員の間に自由な討論ができなくなっているとして通知の撤回を要求し、都教委に公開討論を求めてきました。しかし、都教委は応じませんでした。
◇土肥元校長は定年退職後、非常勤教員としての再雇用を希望しましたが、都教委は、それを不合格にしました。定年退職後の非常勤教員としての採用を不合格にしたのは「報復」であり、不当なこと、として、都教委を相手に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。
◇裁判という形で、公開討論を実現させようという「学校に言論の自由を!」裁判も3回目になります。この裁判は、教育のありようを問う重要な裁判だ!と各方面から注目を集め、毎回、法廷に入りきらないほど大勢の方々が支援の傍聴に駆けつけてくださっています。

日時●11月5日(木)午前10時~
★傍聴席の定員は42名です。開始時間間際ですと入れません。
できれば、30分前位には、お越しください。

場所●東京地方裁判所 606号法廷


※裁判終了後、弁護士会館「508ABC」で
報告会
を行います。
ぜひそちらにもご参加ください。

連絡先●090-5642-6304(高本)090-2780-7728(平山)

2009年10月23日金曜日

講演日記 ― @文教大学

講演日記(5)

2009年10月19日(金) 埼玉県越谷市
場所: 文教大学 講義室 
時間: 午前10時40分から午後12時10分

 今日は文教大学教育学部の皆さんに講演を行いました。
またまた三鷹高校をこの春卒業した生徒がいました!私の信条である「基本的人権の尊重と平和主義」を覚えていて、私の質問に正確に答えてくれました。嬉しかった!!
講義室がほぼ満杯となる約60名の生徒さんが出席していました。多くの生徒が教員を目指しているということで、本当に真剣に聞いてくれ、その真剣さがそのまま現われている感想文をほとんどの生徒が書いてくれました。(56名)今回の講演日記は生徒達の感想の一部を紹介して、講演の様子を実感していただければと思います。

最初に私の教え子(今年度三鷹高校を卒業した生徒)感想文です。


久しぶりに土肥先生出会えてよかったです。3年生の授業だったので1年生の自分にとっては、少し発言とかはしづらかったけど、土肥先生の熱い思いは伝わってきました。現在教育学部で土肥先生のように立派な先生を目指して勉強中です。大学に入り、色々な教育学の授業を通して、改めて土肥先生の素晴しさを理解し、高校時代に戻りたいと思いました。これからも土肥先生も頑張ってください。自分も頑張ります。


土肥先生のお話を聞いて、教育とは何なのかを考えさせられた。校長のためでもなく教員のためでもなく、生徒たちを主体とし生徒たちの意見を尊重し、一人ひとりの幸せな人生へと導くものだと私は考える。その際、やはり生徒の実態を把握しているのは教師だ。校長の権限を強化することがよりよい学校経営につながるとは思えない。土肥先生の教育に対する熱い想いと、子どもたちへの真の愛情を感じ、私も土肥先生のような信念を持って教壇に立ちたいと思った。このような先生がいなければ独断ばかりの教育となり、学校に「居場所」がなくなる子どもたちが増えてしまうのではないだろうか。ありがとうございました。


今回、土肥先生のお話を聞けた私は、とても幸せだと思いました。土肥先生の考え方は妥当だと思います。上の言うことが必ずしも正しいといえないことは日常的にたくさんあります。だけど、これが普通になってきている日本全体が怖いです。今日は私の人生において忘れられない日になりました。私は沖縄県の県立高校出身ですが、戦争関連の時期になると色々な考え方がありました。地方の高校なので都会の影響はまだ少ないとは思いますが、これからは波及していくことを考えると不安です。土肥先生、体に気をつけてください。これからの土肥先生の活動を応援したいと思いました。ありがとうございました。


今日、土肥先生のお話を聴くことができてよかったです。私が考えたことは、職員会議が議決の補助機関としたならば、決定権は校長にあるのでそれでいいのではないかということです。さらに、今回配られた新聞に目を向けたところ、採決は縛りがかかってしまうと書いてありましたが、よく考えれば採決がなくなれば縛りすらもなくなってしまうと思いました。そうなってしまえば、それは独裁ではないかと思いこれではいけないと思いました。


私自身は今回の講義で最も充実した授業を受けることが出来た。最も子どもに接する教師に権限が与えられるのは当然だと思う。教育委員会の改善こそが教育の改善であると思った。そのために公務員を目指す人に、土肥先生の講義を聞いてもらうのが一番ではないだろうか。この講義は教職の授業だけでなく他の学部でも行うべきだと思った。


土肥先生、今日はありがとうございました。ビデオを見て、土肥先生が生徒たちとのスキンシップを大切にし、一人ひとりの自主性を尊重していることがとてもよくわかりました。私が今まで見てきた校長先生とは違って授業に出たり部活動に参加したり、生徒にとって近い存在だったのだと思いました。(色紙などを見て)先生の“言論の自由”についての考えを聞いていて、本当に生徒を第一に考えているということが伝わってきました。都の教育委員会のやり方について私も納得がいかないと思います。巨大な圧力に屈することなく立ち向かう先生の姿に、私も教員を目指す者として応援していきたいです。学校教育は生徒のためにあるものだということを改めて感じ考えさせられました。今日は本当にありがとうございました


今日は大変お忙しい中わざわざ私たちのために貴重なお話をありがとうございました。まず土肥先生を見た第一印象は“元気”ということでした。私もまずは“元気”な先生を目指していきたいと思います。今回、お話を聞いて教育における言論の自由の大切さがひしひしと伝わってきました。私自身とても考えさせられました。裁判ぜひ頑張ってください。応援しています!私自身、部活大好き人間なので、土肥先生のような姿勢でいきたいと思います。学校の主体は“生徒”忘れません!


本日は、大変貴重な話をありがとうございました。土肥先生の真直ぐな思い、生徒を一番に考えるという教育の原点を見た気がします。こんなにも真直ぐに教育の原点を見られたのは初めてで、ものすごいパワーでした。私も教育者を目指すものとして、この教育の原点を絶対に忘れてはいけないと思いました・自分の意見を大切にしてどんな大きな組織にも立ち向かう勇気、その信念は本当に尊敬にあたいしました。今日、私が心を動かされたように、私も、土肥先生のように心を動かすことのできる教育者になりたいです。


土肥先生の授業を受けて、生徒からも保護者からも愛される先生なのだとなあと強く感 じました。校長先生でここまで生徒と近い先生はいないと思います。私の記憶では、校長先生が生徒と楽しそうに話をしている姿は見たことがありません。生徒のためにここまで一生懸命動いてる土肥先生が、なぜ非常勤教員に不合格なのかきちんと都教委に説明してほしいです。土肥先生のような先生こそ教育現場に必要だと思いました。色んな人がいるから色んな意見が出るはずです。職員会議でもたくさんの先生方の意見を聞くべきだと思います。土肥先生の行動をきっかけに、教育現場がよりよいものになれば良いと思いました。


今日の土肥先生の講義はとてもためになった。とても熱い方だなと感じた。本当に生徒のために戦える人だなと思った。教育委員会という巨大な権力に戦いを挑むのは、本当に勇気のいることですが、言い方を変えれば無謀だ。退職金とか不当な処分を受けるリスクもある。しかしそれを分かりながらも戦った先生はカッコイイ!これからも、生徒のため自由のために頑張ってください。

以上56名中10名の感想です。あと46名の生徒の感想も、この10名の生徒の感想と同じように生徒の思いが感じられる素晴らしい感想でした。(正直言うと多少は私に対する批判があってもいいかなと思っています。感想を書かなかった生徒が批判的なのでしょうね。)

講演日記 ― @清瀬

講演日記(4)

2009年10月14日(金) 東京都清瀬市
場所: 清瀬市消費生活センター 
時間: 午後3時30分から午後5時30分

 清瀬市と言えば、入社した商社の運動場があり、新入社員のスポーツ大会以来
約40年ぶりの訪問でした。その当時は、えらい遠いところに会社の運動場が
あるなという感じでした。
 会場に着くと、若い先生たちが会場作りをしていました。話を聞くと清瀬市の
小学校は若い先生が多く、平均年齢も30歳台だと聞いて驚きました。都立高校
の場合は、ほとんどの学校で平均年齢が50に近い40台後半だと思います。
 
 講演の前に川崎先生から沖縄の報告があり、私の講演の中にある生徒の文化祭
の掲示物と大いに関連のある話を興味深く聞かせてもらいました。今回の集会は
清瀬市の小中学校の教員が対象なので、普段の日の金曜で授業もあり、放課後も
生徒との対応等忙しさは十分知っていますので、先生方は集まるのかなという
気持ちもありました。やはり、最初は空席が目立ちましたが、私のドキュメンタ
リーの上映が終わる頃になると、ほぼ会場が埋まるほど(30~40名ほど)に
なりました。
 ドキュメンタリーを上映した後に講演に入るととてもスムーズに講演に入るこ
とが出来ると思いました。私の現在の行動は私の教育実践の延長上にあり、教育
の主体である生徒のことは勿論、私自身、都民、国民のためだと思っています。
したがって私の教育実践を記録した映像を見たうえで私の話を聞いていただくこ
とにより、私がなぜ身を賭してまで都教委と闘うのかということを実感していた
だけるのだと思います。
 清瀬市の小中学校は直接都教委とは関係がありませんが、都教委の方針は間違
いなく市教委に影響を及ぼしますので、今回も皆さんとても真剣に聞いてくださ
いました。

 講演会を終わるとたくさんの方から「頑張ってください」という声をかけられ
支援者がどんどん増えていくことを実感しています。私は現在無職ですが、多く
の人に都教委の実態を伝えることが私の仕事だと思っています。 これからは
名刺に「講演師 土肥信雄」と書きましょうかね。(笑い)

2009年10月10日土曜日

土肥元校長の講演日記 - @独協大学


2009年10月7日 獨協大学
場所: 埼玉県草加市 獨協大学大講義室 
時間: 午後1時15分から午後2時45分


 いやー昨日(7日)でよかった、と今日(8日)思いました。
今日は台風18号が日本を直撃し朝から暴風雨。テレビを見ると交通機関もずたずた。講義が今日であれば中止は必至。昨日やれてよかった!!なぜなら、昨日の獨協大学での講義はとても楽しかったからです。
 獨協大学で講義をすることになったのは、三鷹高校の生徒の保護者が獨協大学経済学部の先生だからです。したがって受講する生徒は経済学部の二年生以上で、あまり教育のことについては関心がない生徒とのことでした。
 講義を始める前から、わくわくしたことが三つありました。
一つ目。生徒が講義室に集まってきた時に、一番前の席に見たことのある生徒が現われました。
あれ、今年卒業した三鷹の生徒!!そう、よく知っている吹奏楽部の生徒でした。経済学部ではないけれど、私の講義のポスターを見てわざわざ来てくれたのです。いやー嬉しかった。
二つ目。講義室にどんどん生徒が集まってきたのですが、生徒は後ろのほうから座り始めたため、前の方が空いている状態になりました。その様子を見て私の大学時代を思い出し、昔も今も学生気質は変わらないものだなと、何か私自身が大学生になった気分で、わくわくしたのです。(講義が始まる時は前の方もかなりの生徒が座りました)
三つ目。始まる時は、大講義室が約200人の生徒でほぼ満杯になり、よし、この生徒達を眠らせないように授業をするぞというわくわくした気持ちになったのです。
 
 私が今都教委(東京都教育委員会)と「言論の自由」について闘っているのは、私自身のためであり、日本のためだと思っていますが、特に将来を担う若い人たちのためでもあると思っています。私の集会ではどちらかというと年配の方が多く(失礼)、私は若い人たちにも、話を聞いてもらいたいと常々思っています。だから学生を対象とした講義は特に力が入ります。今回も最初にテレメンタリーを見てもらって、私が校長としてどのような教育活動をしているかということを知ってもらいました。私の今の闘いは、教育活動の延長線上にあるからです。
 話をするにあたって心がけたことは、私が何をしているかまるで知識が無く、教育問題についてもあまり知らない生徒が対象なので、いかに分かりやすく説明するかということでした。特に「職員会議において教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止」のところは分かりやすく説明するつもりでした。この話をしていて多くの生徒が寝てしまったら、私の講義は失敗だと思っていました。
 
 テレメンタリーがおわって、私のポリシーを三鷹の卒業生に聞いたところ、卒業生は「基本的人権の尊重と平和主義」と即座に答えてくれました。さすが三鷹の卒業生。三年間、「耳にたこ」が出来るくらいいつも生徒に言っていた甲斐がありました。これも嬉しかった!話し始めると真剣な眼差しが私に向かってくるではありませんか。しかもいつもの集会と違うのは、相槌が無く、じっと私の話を聞き入っている様子でした。(ICUの学生に講義をした時も同じ様子でした。この問題を全く知らない場合はこうなるみたいです)職員会議の挙手・採決の話をしてもほとんどの生徒の真剣な視線を感じ、私自身も興奮を覚えるほどでした。(もちろん寝ている生徒も4、5人はいました。200人もいて誰も眠らないのも怖いですから。もし名前を知っていたら当てて起こすだろうなと思いました)とてもかわいく思ったのは、私が生徒に質問して答えさせるため、私が近づいて視線が合うと、なんとなく下を向いて視線をそらすことでした。私、生徒、教員に対する言論弾圧の話しをしたときは、驚いたような表情をした生徒も多くいました。講義が終わったとき予想外に多い拍手に、ああ講義をしてよかったと思いました。講義終了後も生徒が質問に来たり、感想を届けてくれる生徒もいて授業をやってよかったと実感しました。
 本当に今日でなくてよかった!!!(今日8日は台風直撃)


















わざわざもって来てくれた生徒の感想
● 土肥さんの考えは、人間が幸せになるために基本的人権を大切にしていると思います。学歴や知識よりも人として大切なことを土肥さんは伝えていると思います。子どもの未来をより良いものにしていくには、土肥さんの考えが必要になってくると思います。権力に負けず頑張ってください。今日はありがとうございました。