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土肥先生の活動日記、お宝目録、スケジュールなどのコンテンツ盛り沢山です。是非ご覧ください。
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2010年2月24日水曜日

講演日記 ― @福岡

2010年1月30日(土) 福岡県福岡市
場所: 全労済モルティ天神ビル 
時間: 午後2時から午後4時まで


 私にとって初めて訪れる福岡市での講演会でした。福岡市立の高校の
先生方を主な対象にした講演会です。講演の依頼が来たのは何と昨年の6月。
東京から遠く離れた福岡の人が、よく私のような者を講演者として呼んで
くれるなと思いました。

 そして福岡の講演会で最高に嬉しい出来事があったのです。
始まる直前になって会場に入り、前を見ると若い人がいるので
福岡では若い先生も講演を聞きに来てくれるのだと思った瞬間、
何とその若者は私の教え子の久宗君だったのです。本当に驚くとともに、
とても嬉しかった!久宗君は昨年の三月、私とともに三鷹高校を卒業し、
現役で九州大学に合格し福岡で暮らしていたのです。
 最初に私の教育活動を撮影したDVDを上映した後、早速久宗君に
卒業証書を読んでもらい、手渡してもらいました。その後、彼に
私のポリシーはと質問しました。
もし答えられなかったら卒業証書を返してもらって、九州大学入学も
取り消しだ!(笑い)。久宗君は基本的人権の尊重と平和主義
即座に答えてくれたのです。このこともとても嬉しかったのです。

 土曜日の休日にもかかわらず、講演会には予想を上回る人が参加し、
真剣に聞いてくださいました。私は小学校の教員の経験があるため、
講演中に手を挙げさせたり、質問したりするのでびっくりされたと
思います。質問した時に恥ずかしそうに答えて下さった方の表情が
忘れられません。きっと、どきどきしながら答えられたのでしょうね。

 講演が終わったあと、多くの人から「講演はとてもよかった」と
言われ、正直ほっとしました。講演の後の懇親会でも教育の問題で
盛り上がり、楽しい時間をすごすことが出来ました。

 次の日は世話役の方が、大宰府や福岡の街を案内してくださり
とても楽しい福岡講演旅行となりました。
福岡の皆さんありがとうございました。

参加者の感想

◎先生の話を聞いた後、学校で見える景色がかわったような気
 さえします。生徒とのコミュニケーションを大切にしていきたいと
 強く思いました。裁判頑張ってください。

◎市立4校の校長を含め、全職員に講演を聞いてほしかった。
 職員会議は最高の議決機関とすること、又労働組合は必要です。
 基本的人権と平和主義の大切さを聞き、感動を覚えることが出来ました。

◎とても話が上手で引き込まれて聞きました。たった一人で本当に
 頑張っている人がいるんだなあと感銘しました。これからも頑張って
 活動してください。応援しています。

◎教育者の良心に忠実に行動される土肥先生に心から感動しました。

◎都教委の言論統制の実態がよく分かるお話でした。そしてあらためて
 組合の存在意義を確認することが出来ました。

◎市立4校の活性化を考えるのであれば、形式的ではなく、人間的に
尊敬される人材を管理職にしていくのが早道ではないかと思う。

◎本来、円滑な学校運営とは職員が自由に議論を尽くして、納得して
 結論を出し、それを校長が尊重することによってなされると思います。
 先生の裁判、陰ながら応援しています。頑張ってください。

◎真の管理職は生徒に目線を向けるべきで、生徒をちゃんと見ていれば
 教師と繋がっていくと私は考えます。私は先生の教育理念に同調し、
 先生の勇気や、権力に屈しない強さ迫力に、ただただ敬服いたします。
 先生の教育への情熱を若い人たちに引き継がなければならないと思いました。
 非組(合員)の若者にも先生のような管理職がいらっしゃったことを
 伝えていきたいと思います。
 

2010年2月13日土曜日

講演日記@桐朋学園

2010年1月23日(土) 東京都国立市
場所: 桐朋学園 (桐朋中学校・高等学校)
時間: 午後2時から午後4時まで

 今回は国立市にある桐朋学園(桐朋学園小学校・中学校・高等学校)の
先生方に招かれて講演を行いました。(組合の研修会)
 
 最初の講演依頼のメールが来た時、私は今でもこのような民主的な学校が
あるのかと驚いたのです。何を驚いたかというと、校長は教職員の選挙で
選ぶということでした。まさに私の理想としている学校だったのです。
 本来教育は意見の相違はあっても、校長、教職員が一体となって教育活動
をすることにより最大の教育効果が発揮できると思っていたからです。
 
 今の都立高校の実態はそれとは大きく違うが故に、講演をするとともに、
桐朋学園の様子も知りたいという思いもありました。

 やはり違っていました。講演の最初の方で、校長先生が講演会に参加して
いることがわかったのです。しかも参加していても全然違和感はなく、
まるで都立高校とは違いました。
 桐朋学園の先生方にとって、今の都立高校の実態は信じられない話ばかり
だったようです。講演の途中でしばしば桐朋学園のことを聞くと、まるで
都立高校とは違い、職員会議では当然自由に発言し、民主的に運営されて
いるようで、羨ましい限りでした。
 
 私の講演が終わった後、皆さんとフリートーキングをした時、ほとんどの
人が「東京都の実態を初めて知って驚いた。職員会議で自由に発言することは
あたりまえだと思っていた。」と語っていました。私は「そのような民主的な
学校運営を絶対続けてほしい。教育の主体である生徒のために汗をかいてほしい。」
と発言し、最後に「優秀な人材がいる桐朋学園だからこそ他者、特に社会的弱者に
対する配慮が出来る社会的リーダーを育ててほしい。」とお願いして講演会を
終わりました。
 その後の有志による反省会でも教育問題で大いに盛り上がり、終わったのは何と
午後9時半!帰宅したのは午後11時でした。本当に楽しい講演会&反省会でした。
桐朋学園の皆さんありがとうございました。





参加者の感想
◎人事権を盾に行われる実質上の言論統制。「業績評価」があるために拘束される自由な発言。都から派遣される役人による無言の圧力。実際にそれを体験した土肥先生の口から紡ぎだされる言葉の数々はとてもリアルで、平穏無事に暮らす自分にとってはショッキングなものでした。それでいて、土肥先生はそんなシリアスな事件をとても面白おかしく語って下さいました。それは、都教育委員会の弁明があまりにも不体裁で、公の場でこれらの実態の是非を問えば、どちらが正しいかなどは明白だからだと思います。

◎たった一人で都の教育委員会に異議を唱えた人、とはどんな人なのか(失礼ですが)と思って出席しました。が、お話を伺って、ほんとうに信念のある方で、子ども達のことを思っている先生なのだ、ということがよくわかりました。トップダウンではない桐朋民主主義をもう一度見直して、みんながそれぞれの責任を果たし、子どもたちにとってもよい学校であるようにと思いました。

◎公立高校でのヒエラルキー、権力構造と、その中での業績評価をおそれて、余分なことはせず、自分の仕事だけをたんたんとこなすだけの教員が多くなっている、という話にも愕然とした。その一方で、「組合員が生徒のために汗をかかなくなった」という話もあった。何よりも、「生徒のため」に、「言論の自由」と「平和主義」を実践する土肥先生だからこそ、その言葉に力がある。遠く及ばない自らのあり方を考えさせられた。残された桐朋での時間、少しでも今日の経験を生かせるようにしたい。

◎登校してくる生徒達に、名前を覚えたいというお気持ちから、毎朝声をかけていらしたそうですが、朝から声をかけてほしくない生徒もいるだろうとわかっていらっしゃる上でなさっているところが素敵だなあと思いました。生徒達に、自分の考えを言いなさいと伝えてきたことを、保身のために裏切らないという姿勢、そして、反論や批判も受け止めた上で、少数派に怯まず、評価におびえないという姿勢は、人間として誠実な生き方であり、それを示すことは何よりの教育だと思います。土肥さんの生き方に共感するのは簡単なことですが、では、自分は何をしていくのか、自分自身の課題をいただく機会でした。

2010年2月11日木曜日

2.6集会資料 ご希望の方に差し上げます。

さる2月6日開催いたしました
 「モンスター都教委さま、裁判へようこそ」集会で、
配布しました資料ですが、
  いつも集会後もご希望の方がいらっしゃるため
 今回は多めに印刷いたしました。
 
遠方やご都合などのため集会においでになれず、
資料送付をご希望の方は、
 メールで、
ganbaredohi@yahoo.co.jpまたは
dohisaibansien@gmail.com へ
 ご氏名と郵便番号、送付先住所をお知らせください。

 <資料内容>

 1.プログラム
 2.裁判の経過報告(吉峯弁護士)
 3.土肥裁判の損害賠償対象の人権侵害について
   (裏面【解答乱麻】高橋史朗氏)
 4.非常勤教員採用選考推薦書兼業績評価書
 5.国民の教育権からみた職員会議の役割(醍醐教授)
                      他

2010年2月7日日曜日

2.6集会成功!ありがとうございました。


2月6日に開催いたしました「モンスター都教委さま、裁判へようこそ」集会は
300名以上のお客様にご参加いただき、予定どおり終了いたしました。

ご参加くださった方、ご支援くださった方、お世話になった方、

見守ってくださった方、
本当にありがとうございました。






寒風の吹く中、会場外でお待たせしてしまったお客様には
まことに申し訳ございませんでした。



アンケートの声もおおむね好評で、内容的には”よかった”
という回答が86%を占めました。

詳しい会のもようは、これから活字に起こして、お伝えしていく予定です。


土肥元校長の裁判を支援する会