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2010年1月24日日曜日

講演日記@稲城市

2009年12月19日(土) 東京都稲城市
場所: 稲城市立iプラザホール 
時間: 午後1時30分から午後2時40分まで

 今回の講演は今までと違って、私の講演と中川美保さんのサクソフォンコンサートとのコラボレーション。私の講演が前でよかった。中川さんのコンサートの後だったら観客が誰もいなくなるところでした。(笑い)

私は正直言って昔から音痴で音符も読めず、音楽はからきし苦手でしたが、中川さんのサクソフォンの演奏には聞き入ってしまいました。やはり生演奏は素晴らしいですね。中川さんありがとうございました。
 
私が商社を辞めて先生になった大きな理由の一つが、憲法第9条による日本の平和を永遠に続けるために、未来を担う子ども達にこの平和の思想を伝えたかったからです。商社に勤めていた頃、海外に駐在したほとんどの人が「本当に日本は安全な国だ」と言っていました。特に女性が「アメリカなんか夜一人では歩けない」の言葉が印象的でした。小さな頃から徹底的な非暴力主義だった私は、憲法第9条の理念は人類が創り出した最高の文化だと思っています。
日本が世界に誇れるものは科学技術、勤勉性等さまざまありますが、なんといっても第一は憲法第9条による平和です。この平和こそ世界中に広めていく責務が日本にあるのです。日本の世界に対する貢献は、人間の命を奪うために汗をかくことではなく、人間の命を守るために汗をかくことなのです。即ち、戦争に加担するのではなく、災害救助に汗をかくことが日本の使命だと思っています。
 そして人類最悪の文化が戦争です。戦前の日本を見れば明らかのように、言論の自由がない社会は独裁国家となり、戦争への道へと歩んでいくのです。特に教育の現場で言論の自由がなくなったとき、平和な国家はありえないのです。戦前の教育を反省した教職員の「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンはいつまでもその輝きを失ってはならないのだと思います。
今回私が東京都教育委員会(都教委)と闘っているのは、実際に私自身が言論弾圧を受け、東京都の教育の現場で教職員が自由に物を言えなくなってきているからなのです。
今回の講演で私自身に対する言論弾圧だけでなく、生徒の掲示物に対する言論統制、教員に対する言論統制について話しました。戦前を思わせるような都教委の非常識な言論統制に、集会に参加した皆さんは信じられないような表情で真剣に聞いてくださいました。本当に楽しい講演が出来、どうもありがとうございました。
 
最後になりましたが、若葉台は私にとっても忘れられない場所です。今から約30年前、都立小川高校(町田)でサッカー部の顧問をしていたときに稲城高校(現若葉総合高校)にサッカーの練習試合に来たことがあります。その時は周りには何もなく、吹きさらしのグランドで、えらい田舎の学校だなと思いました。今回講演した稲城市立iプラザホールを初め近代的なビルが立ち並んでいるのを見て驚くとともに、私も年を取ったんだなとため息が出ました。

参加された皆さんの感想
◆東京都の石原知事、教育委員会の実態を一層明らかにし、前近代的な動きに早く歯止めを! と強く思いました。
◆黙っていたら本当に恐ろしい言論弾圧、よく立ち上がってくださいました。二度と戦前のようにならぬよう、国民一人ひとりが考えていかなくてはいけませんね。自由の侵害に敏感になろう!
◆教育の大切さを再認識した。もっと長く話を聴きたかった。
◆話の内容が教育と9条と結びついていて、大変わかりやすく胸に落ちた。元気でフランクな話に好感がもてた。
◆全部おもしろかったです(10代女性)。
◆事実を的確に指摘し、わかりやすいお話でした。先生の勇気と努力に感心し、応援します。
◆ボーっと暮らしていましたが、身のまわりのことにもっと気を配っていかなければと強く思いました。
◆教育基本法の改悪に象徴されるように、行政は教育条件の整備から教育を指揮するものへ、戦前の忠君愛国を思い出させるような恐れを感じます。子どもたちの能力を十二分に発揮させるためには自由こそ必要です。
◆本日は講演ありがとうございました。まったくおっしゃるとおりです。因みに息子は三鷹高校の卒業生です。でも土肥先生の時代じゃなくて残念。
◆ちょっと早口でついていけないところもありましたが、楽しいながらも難しい問題を分かり易く話してくださいました。

2010年1月19日火曜日

第4回口頭弁論と報告会

年明けの1月14日、「学校に言論の自由を!」裁判の第4回口頭弁論と報告会が行われました。



[裁判

裁判そのものは2分で終わった。
開廷してすぐに裁判長が都準備書面(2)が提出されたのを確認して、都側に「何か言うことはありませんか」と質問し、都側も「特にない」と発言してそれで終わり。次回の日程は3月11日(木)午前10時から。606号法廷。





[報告集会


その後隣接の弁護士会館で報告集会を行った。
最初に土肥元校長が挨拶。「都側の反論はいつも早く終わる。都教委には説明責任があるのに、肝心なところについて全く説明しない。そのような都教委の姿勢を皆さんに考えてもらいたい。」



吉峯弁護士:

今回の都の準備書面では次の3つが書かれている。
1. 原告主張の1~7についての反論・・=>当方は事実関係を各項目について争う。
2. 本件不合格処分について・・・=>土肥元校長が生徒・保護者・同僚から得ている高い評価をみると、校長の適性について疑う余地のないことは明らかで、都の低い評価は「はじめから不合格にするための恣意的なものと言わざるを得ない。
3. 消滅時効(不法行為が成立しているけれど時間が経っているので不問に付す)について・・=>消滅時効の主張をしてきているのは都側が不法行為の成立について不安になっているためか。
今後憲法的観点や教育学的見地から学者の鑑定意見書を提出したい。すでに3氏に依頼している。




土肥元校長:

都教委の反論は事実と違う。なぜ事実を認めないのか。(具体的事実を列挙)。提出資料の高橋史郎氏のサンケイ新聞コラムについては、どうして都教委のように解釈できるのか。彼は校長の意思決定の参考のために職員の意向を聞く採決・挙手は構わないと言っている。
都教委に「個別的職務命令を発することと、卒業式の適正実施とどちらが重要か」と質問したら、職務命令だと答えたのには呆れた。都教委は自分の命令に従わせることの方が重要で、その結果が招く事態についてはどうでもいいのだ。私は都教委のロボットになるために校長になったのではない。人間として生徒に接していきたいから校長になった。ゆえに当然校長の人権も尊重されなくてはならない。
(参加者約45名)



次回法廷は3月11日(木)午前10時。
東京地裁606号法廷

2010年1月1日金曜日

明けましておめでとうございます


皆様への年賀状


昨年は私にとって激動の年でした。
3月、三鷹高校の離任式でもらった生徒からの卒業証書と全クラスからの色紙は私にとって宝物です。
「連帯を求めて孤立を恐れず」の心境で社会に訴えましたが、今では多くの皆さんの暖かいご支援に元気をもらい、孤立感は全くありません。
「力及ばずして倒れることは辞さないが、力尽くさずして挫けることは拒否する」が今の心境です。言論の自由と平和な日本を築くことが、生徒のため東京のため日本のためであり、私の力の限り頑張りたいと思います。

2月6日(土)には府中グリーンプラザ
(京王線府中駅徒歩1分)
で私の集会が開かれます。ぜひご参加下さい。

 
本年もよろしくお願い致します。

               2010年 元旦

土肥 信雄


<追伸>1月14日(木)午前10時より私が提訴した「学校に言論の自由を!」裁判の第4回口頭審問が行われます。東京地裁606号法廷にて。こちらの方にもお越しください。(傍聴席42) なお終了後弁護士会館502CD会議室にて報告集会を行います。