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2011年2月10日木曜日

講演日記(21) ― @京都市

講演日記(21)  注:前回は(19)でしたが、正確には20回目でした
              ので今回を(21)に修正いたします。

2011年1月29日(土) 京都市
場所: 京都教育文化センター  
時間: 午後2時10分から午後3時40分まで

 今回は京都教職員組合の青年部の主催の京都青年教研『わかもんTeRAKOYA』の記念講演として私の講演が組まれました。
 最初に講演を依頼してきた先生の文面を見て驚きました。「実は私が初任者の時の辞令交付式で君が代を8回ほど歌わされました。しかも、声が小さい!あなたたちは明日から教壇に立つのにそんなことでどうする!と全員怒鳴られました。それから2,3年後の辞令交付式ではバタバタと倒れた若い先生がいて大問題になりました。今は改善方向に向かいましたが・・・」という文面です。京都はかつて革新府政でリベラルだと思っていたので「京都でもそこまでやるのか」という思いでした。

 東京都の教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止通知により、東京だけが突出しているのかと思っていました。しかし全国的に、国旗・国歌問題を通して教員に対する管理が異常なほどまでに徹底され、教員が自由に発言する雰囲気が急速に無くなってきているのです。おそらく経験が少なくて自信の持てない若い教員は、ますます発言できず一人で悩んでいると思います。 その若い教員たちが主催する会で私が講演できることはとても嬉しいことでした。
 教育委員会や管理職によるトップダウンに従順に従い、発言しないのが当たり前と思う教員が増えれば、結果的には生徒の言論の自由を奪い、決して生徒のためにはならないのです。そのような教員にだけはなってほしくないという思いで、いつになく力の入った講演となりました。私があまりにも熱くなったため、「あつっくるしい人だなあ」と思った人もいたに違いありません。会の運営もすべて若者が行い、若者のエネルギーを感じることのできる集会でした。実行委員の皆さん、本当にご苦労様でした。
 
それと今回とても嬉しいことがありました。それは私が高校教員としてデビューした東京都立芝商業高校の卒業生が、わざわざ大阪から来てくれたのです。本当にうれしかった。教師冥利に尽きました。


出席者の感想
●とてもいい。自然に体に入ってくる講演でした。裁判はとても大変だと思いますが、後ろの生徒や保護者の応援が見えるようでした。
●よい。企画の勝利。土肥さんの言動には賛同できない部分も若干あるが大筋学べる。
●先生の話やDVDを見て、本当に涙が止まりませんでした。「子どものためにがんばる」これが教師だと思います。でも今は本当に日々の生活に追われ、「本当にこれが大切なの?」と思うことが多々あります。やっぱりそういう時には声を上げていかなければならないと実感しました。私は、今、6年生を担任し、戦争や日本国憲法を学習しています。まさに土肥先生と一緒です。平和主義、本当に熱くみんなで勉強しています。子どもたちは本当に自然な思いを持っています。事実を伝えると、「戦いはあかん。言論で解決していかなあかん」「なんで軍にお金を使うの?」といっています。私は子どもたちに、この思いをいつまでも持ち続けてほしいと思ってます。先日は「みんなが感じた平和を自分で思い続けているだけでなく、周りに伝えられるようになってほしい」と伝えました。また憲法に書いてある権利を詳しく見ていきました。人が一人ひとり大切にされていることを知り、権利を正しく理解できる子に育ってほしいと思います。

土肥先生もおっしゃっていたように、よい教育をし、これから生きる子どもたちが本当に幸せに生きられる社会にしていきたいと思いました。勇気付けられました!本当にありがとうございます!
●言論の自由はやはり何よりも大切な人権であると思う。
●まずは土肥先生の勢いに圧倒されました。校長先生になると職場からは離れていってしまうもんだと思っていましたが、管理職も捨てたもんじゃないなと思いました。
●思春期の子どものように「そんな大人(校長)おるわけないやん」と思う心がだんだん信じる気持ちになってきました。自分と同じ理念と行動…とはちょっと苦しいですが、「校長なんて」と決め付けるのではなく人間として対話を心がけたいと思います。
●信念を持って子どもに関わっておられることがすごいと思った。思っていてもなかなか行動にできないけど、私も少しずつ動いていきたい。
●土肥先生のことを知り、子どもたちの理想の校長先生だなあと思いました。すてきな先生のことを知れてよかったです。
●呼んでいただいて大正解でした。元気いっぱいもらいました。
●力強くてパワーのある講演で勇気をもらいました。
●DVDは土肥先生の普段の学校での様子が分かってよかったです。京都市で行われようとしている査定評価制度を何とか押し返さなければという気持ちが改めて強まった。
●DVDを見て人柄がよく、真剣に子どものことを考える教師なんだと思った。
●すごく熱い講演でした。子どものことを思い、日々がんばっていきたいと思います。
●すばらしいDVDで様子が具体的に伝わった。こんな先生がいらっしゃることに驚き、ぜひ裁判や活動がんばってほしいと思った。
●ほんまもんの教師って土肥先生みたいな人を言うのかな。学校にいる教師全てが土肥先生だとちょっとしんどいかもしれませんが(笑)いつまでも子ども中心で物事を考えられる人間でありたいと改めて思いました。
●とても熱い話を聞かせていただき、自分も一番に子どものことを考えているのかと改めて考えました。何よりも保護者と子どもに評価してもらえる教師になりたいと思います。
●DVDを最初に流していただいたので講演が分かりやすかったです。(テレ朝もよい番組つくるなあ)土肥先生のお話、分かりやすくておもしろかった!!都教委の横暴に立ち向かわれている姿、それを支援している生徒、保護者の姿に感動しました。「言論の自由」が合言葉になるような教育現場にしていきたいと思いました。
●DVD感動して涙が出ました。先生っていいなと思いました。校長先生で教師目線で動いてくださっている方がいらっしゃることが嬉しいです。
●笑顔がとっても素敵な先生ですね。TVで見る以上に生身の先生がパワフルで圧倒されそうでした。今日来れてよかった。
●人の上に立つ人は、こんな人であるべきだと思いました。(子どもの前に立つ人も教師の上に立つ人も)
●先生の明るい声に私も元気をもらいました。やはり自分の思いを通す、言うって大事です。それを貫かれておられる姿に頭が下がり、私もがんばろうって思いました。

2011年2月3日木曜日

支援者の皆さんへ

皆さんこんにちは。新しい年に入り、いかがお過ごしでしょうか。

今年は、東京地裁の判決が7月~9月に出る予定で、私にとってとても重要な年です。裁判に是非とも勝訴して、最高の年にしたいと思っています。
2008年5月、三鷹高校在職中に東京都教育委員会(都教委)の言論弾圧等の強権的な実態を社会に訴え、2009年6月に提訴して都教委と闘っています。多くの皆さんのご支援により、まったく孤立感を感ずることなく、皆さんからエネルギーをもらい、闘うことに喜びと責任を感じています。

闘いを通じて、都教委の横暴と卑怯さに私の怒りはますます大きくなっています。現職中に社会に訴えたのも、私に対する言論弾圧だけでなく、教職員や生徒に対する言論統制の意図が明らかになったからです。教育において言論の自由を奪うことは、戦前を見れば明らかなように、戦争への道につながる恐れがあるため、私は何度も都教委に対して公開討論を要求しました。都教委が正しいのか、私が正しいのか判断してもらうためにです。しかし都教委は全く応じてくれませんでした。やむを得ず、公開の場で討論するために裁判に訴えたのです。

その裁判の中で、私が絶対に許せないことが起こったのです。それは東京都教育委員会・教育委員(当時)の米長氏の三鷹高校訪問問題です。私が米長氏を批判したことを密告され、都教委から3回も呼び出され、最後には米長氏が三鷹高校を訪問することを告げられたのです。それは私に対する脅迫以外の何物でもありません。この時、私は都教委と闘う決心したのです。言論の自由が憲法で保障されている日本で、批判するだけで強権的な指導や脅迫をすることを私は許すことができませんでした。
ところが裁判の中では、都教委は米長氏が三鷹高校を訪問することを告げていないと主張しているのです。この都教委の「嘘」に私の怒りは頂点に達しました。「密告」から始まった私への言論弾圧と裁判の中での都教委の「嘘」の全てを全国民に伝え、都教委の「横暴と卑怯」の実態を明らかにしたいと思ったのです。

「それは、密告からはじまったが七つ森書館より発売(2月1日)になりました。
裁判の中で、都教委は米長氏の問題だけでなく、多くの「嘘」をついて都教委を正当化しています。子どもたちに「嘘はついてはいけない」と教えている教育関係者が「嘘」をついて良いのでしょうか。私は裁判の中で、都教委と正々堂々と闘おうと思っていました。「事実は一つ」であり、その事実から出発してお互いの主張をぶつけて、最終的に公正な判断をしてもらいと思っていたのです。しかしその前提である「事実は一つ」が崩れてしまったのです。「それは、密告からはじまった」は、私の抑えられない怒りをぶつけ、渾身の力で都教委の「横暴と卑怯」を書き上げました。皆さんにも、ぜひ読んでいただきたいと思います。読んでいただいて私の怒りを感じていただければ幸いです。

なお、裁判の日程は下記の通りです。可能であれば傍聴においで下さい。
(いずれも東京地裁527法廷
         
3月17日(木) 午前10時より全日 
・小山氏 中部センター副参事(当時)
・加藤氏 学務部課長・守屋氏 指導部高等学校教育指導課

3月24日(木) 午前9時50分より全日 
・園田氏 人事部選考課長 
・増田氏 指導部指導主事(面接官)
・田中氏 人事部職員課長
・古川氏 都立学校教育部課長

4月7日(木)午後1時30分より
・本人尋問 土肥

結審は5月頃、判決は7月~9月頃の予定。

土肥元校長の裁判を支援する会HP http://www.dohi-shien.com/html/

2011年2月1日
土肥 信雄