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2010年10月10日日曜日

講演日記(19) ― @北海道・滝川市

2010年9月24日(火) 北海道 滝川市
場所: 滝川市文化センター 


 9月9日に北海道幕別町で講演を行って1ヶ月も経たないうちに、同じ北海
道の滝川市で講演できるとは夢にも思っていませんでした。
 今回は、北教組空知北支部の教育研究集会での講演の依頼でした。
 
今、私は大学で将来教員を希望している学生に教職入門等を教えています。
教員として最も大切な心構えの一つとして「授業は命」という言葉を繰り返し
学生達に語っています。教育で一番大切なものは信頼関係だと思っています。
生徒との信頼関係が出来れば、教育の目的のほとんどは達成されると思う
からです。その信頼関係を確立するために重要なのが授業だと思います。
どんな生徒でも、やはり授業が上手な先生のことは信頼するのです。信頼
されれば、授業以外の生活指導や進路指導でもうまく指導できるのです。
だからこそ「授業は命」なのです。教育研究集会とはまさにこの授業を上手
くするために、教員同士が集まって自由に議論し、より良き授業を目指して
皆で切磋琢磨しているのです。新人は先輩の良き点を盗み、先輩は新人
の新しい考えや方法を取り入れ、お互いが授業内容や授業方法等につい
て高め合っていくのです。教育研究集会こそ言論の自由がなければ上手な
授業などは不可能だと思います。
 その意味でも今回の講演には力が入りました。講演をしながら感じた
ことは、9日の十勝・幕別の時もそうですが、皆さんが真剣に聞いてくれて
いることでした。北海道では、今まさに教員に対する管理体制が強化され、
東京の実態は北海道にとって「対岸の火事」ではないのです。いかに
管理強化が行われても、生徒のために「言論の自由」だけは守って欲しい
と訴えました。

 翌日は「女子教育問題」と「職場の民主化」に出席させていただきました。
本当に懐かしく思いました。というのは、初めて神奈川県で小学校の教員
になった時、積極的に教育研究活動を行い、多くの仲間と時間を忘れる
ほど議論し、神奈川県の代表として全国沖縄教育研究大会に参加した
経験があったからです。多くの仲間が共通の問題で議論することにより、
同じ悩みや苦しみを共有できる仲間がいることを認識し、自分一人では
ないのだという安心感をもつことができ、ホッとしたことを覚えています。

二つの分科会には、共通の問題に関心のある多くの先生方が集まって
いました。このように仲間と自由に話し合いのできる環境であれば、教員
の自殺等とは無関係だろうと思いました。今東京では若い教員の自殺等
が社会問題になっています。その大きな原因が、一人ひとりが孤立してい
るからだと思っています。分科会に出席して北海道の状況を羨ましく思い
ながら聞いていました。


参加者の感想

◎ 統制化、何の権利もなく教委・局の下僕となっている管理職ばかりの中に、
  土肥先生のような主張を続ける(元)校長がいることは貴重だと思った。
◎ とてもよかった。管理職にきいてほしいくらい。権力だけをふりかざし、
  権力にペコペコするような人が多い中で、結局、私たち組合員が見識を深め
  どのような意識で子どもに向かうかということが問われている気がしました。
◎ 大変、有意義な時間をすごすことができたと感じている。教育現場が、
  教職員、子どもと意見を自由に交わすことができる、どのような場面でも
  自分の意見を持ち続けることができることを目指して日々とりくんでいき
  たいと感じた。
◎ 記念講演は、元気をもらえる講演で良かった。また、今後の「言論への
  弾圧」に注意していかなければならないことも強く感じた。
◎ とても勇気をもらえる内容だったし、興味深かった。話も聞きやすくわか
  りやすかった。
◎ 記念講演の土肥校長のお話がとてもおもしろかったです。言論の自由の
  大切さをあらためて実感しました。
◎ 現在の教育現場の大きな問題点をあらためて考えさせられるとてもよい
  記念講演でした。
◎ 土肥先生の話については、以前から雑誌や報道(TV)等で聞いたことが
  ある程度でしたが、実際にお話を聞いてみて、決して東京都だけの問題
  ではないなと感じました。モノいえぬ職場(「この話題は会議にふさわしく
  ない。次からふれないでほしい!」という校長)に成りつつある我が校を
  省みると・・・やはりこのままではまずい!声をあげていかなくては・・・と
  反省しました。
◎ パワーをいただけた講演でした。たった一人で正しい道をすすんでいって
  いる土肥先生のことをおもうと、私はもっと仲間と勇気を出して声をあげ
 ていこうと思った。
◎ 内容は大体知っていたが、ご本人の生の“人”にふれて聴くことで全く
  印象がかわった。様々な意味で、とてもためになった。
◎ 記念講演は、とても感銘を受けた。「ものいえる職員室」の重要性を
  改めて感じた。自分も勇気を持って発言していこうという力をもらった。
  土肥さんには、これからも頑張ってほしい。
◎ 講師の先生の話に引きこまれました。大人が“言いたいことを言う”姿勢
  をみせないで、子どもに指導なんかできないと。理想的な行動をとるのは
  難しいけど、「明日からなんか頑張ろう」という元気をもらうことができました。
◎ 初めて土肥先生の話を聴いたが感動した。人間性が如実に出ていた
  ので、非常に感動した!!
◎ 記念講演の土肥さんの話は時間を忘れるくらい引き込まれた。
  「がんばれっ!」と思うとともに私たちも「がんばりたい!」とおもった。
◎ 他の地域の現状をきき、将来の北海道がどうなるか不安になりました。
  私たちががんばっていかなければ子どもたちの未来が危険にさらされ
  ると思った。
◎ 物言わぬ人間をつくることがこれからの国のためになっていくのかと
  思ってしまうようなやり方をしている都教委に対し、信念を貫こうと闘う
  土肥先生の姿やお話に感動しました。行政のやり方はちがうと声をあげ
  続けられる組織でありたいと強く思いました。
◎ とても勉強になった講演でした。テレビでドキュメンタリーを見て、関心が
  あったので、お話を聴けて良かったです。土肥先生の講演を聴いて、学校
  は子どもたちが主役であることを改めて認識した。
◎ みんなが熱い思いをもてば、学校は変えられると思った。
◎ 現場のことをよく知っている方に講演をいただき、良かった。また、北海道
  以外の事情に疎い自分にとって東京の実情を知ることができてとても興味
  深かった。
◎ 「言論の自由」の大切さを感じた。モノをいえない世の中が戦争につながる。
  「教え子を再び戦場に送るな!!」土肥先生のパワーを感じた。