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2010年6月12日土曜日

講演日記(16) ― @ 国際基督教大学

2010年5月31日(月) 東京都三鷹市
場所: ICU(国際基督教大学) 
時間: 午前10時10分から午前11時20分まで

 今回はICUの学生が対象の特別講義でした。テーマは「教育と言論の自由」。
実はICUに私の新宿高校時代の同級生の大西教授がいて、私が三鷹高校の
校長に赴任した時、久し振りに再会したのです。 それから毎年、大西教授の
講義の1時間を私の特別講義にしてもらっているのです。

 私は現在、都教委と言論の自由をめぐって争っていますが、私自身は言い
たいことを言ってきたので、正直いって言論の自由は十分にあったと思います。
恐ろしいのは、若い人達が自由に発言できなくなってきたということです。実際
三鷹高校でも、若い先生達の発言が極端に少なくなってきたと思っていました。
したがって大学生にこの問題について考えてもらうことは、将来の日本にとって
も、とても有意義なことだと思い、毎年この特別講義をとても楽しみにしています。

今年の学生の中に都立小山台高校出身の学生がいてとても懐かしく思いました。
私は小山台高校の定時制の教頭をしていたことがあったからです。今回の講義
でも、皆が真剣に聞いてくれて、全員が素晴らしい感想を書いてくれました。
全員(約60人)の感想を載せたいところですが、量的問題もあり一部の学生の
感想を掲載しました。全員の感想を載せられなくてICUの皆さんお許しください。


講義の感想

◎ とても熱意のある講義ありがとうございました。すごく興味深かったです。
相手と全く意見が違っていても、相手の言論自体は100%保障すると言う
スタンスには、本来の民主主義の姿なのではないかと思いました。声が大き
いのも素敵です(笑)

◎ 教育の主体は生徒だ!といっていたのがとても印象的でした。もっと
もだと思います・言論弾圧にも屈せずこれだけ教育に対して熱い思いを
もっている先生はなかなかいないだろうな、だからこそ先生が先生の考え
を通して頑張ってほしいです。私は今、教師になるか迷っていますが、
教育関係の授業をとっているので土肥先生のお話はとても心に響くもの
でした。


◎ 都教委が教職員の意向の挙手採決を禁止している、ということを
知りませんでした。土肥先生の話を聞いて都教委の考えのレベルの
低さに驚きました!!批判すれば呼び出して指導したり土肥先生の
公開討論の要請に応じなかったり、何だかばかばかしいなあと思って
しまいます。先生が言うように教育の主体は生徒であり、生徒の身近
にいるのは教師です。挙手を禁止するなんて、おかしいです! 私は
教育に興味があり教職もとっているので、本当によかったです。
このような機会を設けていただきありがとうございます。色紙を見て、
先生がどれだけ生徒に慕われていたかが分かりました。

◎ 情熱のこもった大変興味深いお話しを聞かせていただきました。
ありがとうございます。様々な問題も基盤となりうる教育の場にこんな
パワフルな方がいるんだと学生の身ながら嬉しく思いました。国旗の
件など言論や行動の規制は年々この影を強めているように感じます。

◎ 職員会議の役割を奪ったり密告者や監視役が身近にいたりする
といった話は、戦前の日本がファシズム化していった過程とよく重なり
恐怖を覚えました。ただ、卒業式での国旗掲揚はなされるべきだと思って
います。もし教育現場からそのようなナショナリスッテイックなシンボルが
完全に消されてしまったら、生徒はそれについて考え、“敬礼するかしな
いか”といった主体的な選択をする機会すら失ってしまうと思います。
生徒をそのような無菌状態におくのは果たして彼らのためになるので
しょうか。

◎ 土肥先生の講義をきいて、批判能力の優れたICU卒業生は
日本社会には適応しにくいと感じた。世界人権宣言の視点からみても
教育委員の言論の自由を奪う行為はおかしいと思う。弾圧的な行為は
最終的に組織崩壊を招く要因となる。

◎ 私は将来教員を目指しているので、今日のお話を聞いて本当に
良かったです。私も教育が人を育て、国を動かす力を持たせると思い
ます。だから教育が閉鎖的であったり情報統制したり、ましてや言論
の自由が奪われるということはあってはならないと思いました。道程は
長いと思いますが、信念を貫き通してください。陰ながら応援しています。

◎ 今日まで日の丸問題や都教委の問題はあまりよく知らなかった。
都と学校行政の実態や土肥先生の裁判についてもっと調べてみようと
思う。今の話は土肥先生の側の話しか聞いてないのでどっちがおかしい
とか分からないですが、今まで全く興味がなかったのはよくなかったなあ
と思います。アメリカの国旗の問題も含めて愛国心の問題、アメリカで
重視される国に対する忠誠心の問題などもっと勉強していきたいと思う。

◎ 土肥先生は非常に情熱的で、大変おもしろい授業でした。僕も
こんな校長先生に会いたかったです。言論の自由を求めどんな障害や
天敵をものともせずに突き進んでいく姿勢には感銘を受けました。
無気力な若者が増えていると安易に批判される昨今、僕達も信念に
負けず打ち込めるものを見出したいと思います。

◎ 土肥さんのお話はとてもエネルギッシュで楽しかったです。生徒の
ために頑張る姿や生徒と交流している姿、そして生徒からもらった色紙
を見てすごく感動し、高校をなつかしく思いました。私は社会人入学した
ので高校時代はもう10年以上も前になりますが、都立久留米高校を
卒業しました。校長先生の思い出はありませんが、先生との交流が
とても楽しかったことを思い出し、土肥先生が校長だったらもっと楽し
かっただろうなと想像しました。言論の自由については、民主主義の中
での教育の現場で起きている理不尽さに驚きました。エネルギーのいる
運動だとは思いますが、先生の教え子をはじめ、たくさんの人が(私も)
賛同し支援しているはずです。頑張って下さい。ありがとうございました。

◎ 色紙をもらう校長先生は見たことがないし、ビデオにあった集会
にもあの沢山の人々が集まったということは土肥先生の人望が厚い
ことは明白だと思う。非常勤教員採用の件に関して言えば、教育委員会
だけの判断ではなく、生徒や保護者、教員やその他学校のスタッフの
意見を信任投票みたいにして取り入れるべきだと思う。


2010年6月7日月曜日

講演日記(15) ― @ 三鷹市

2010年5月22日(土) 東京都三鷹市
場所: 三鷹市市民協働センター 
時間: 午後1時30分から午後3時30分まで



今回の講演は私の地元三鷹市(?)。何故地元なのかといえば、最後の教員
生活4年間を三鷹高校で過ごし、三鷹高校サッカー部が全国大会出場時には、
地元三鷹の皆さんに、物心両面の絶大なるご支援をいただいたため、心の中
での地元なのです。

全国大会出場で、校長としての最初の悩みが財政的な問題でした。その時
三鷹市の皆さんがカンパ等で資金援助をしていただき、本当に助かったことを
今でも忘れられません。また初戦は国立競技場での対高知中央戦でしたが、
地元三鷹の多くの皆さんが国立競技場に駆けつけていただき、国立競技場を
三鷹のチームカラーの白一色に染めたことを昨日のように思い出します。
 
今回の講演で驚いたことがありました。たまたま隣に座っておられた老婦人の
ことです。始まる前に少し時間があったのでおしゃべりをすると、何と小学校の
先輩だったのです。 お話の中で、大阪の宝塚の話しが出て、阪急宝塚線の
石橋に住んでいたとのこと。私もその隣の駅の蛍ヶ池に住んでいたのです。
私の小学校は、数年前宅間が学校に乱入し、多くの児童を殺害して有名に
なった大阪教育大付属池田小学校です。その話をしたところ、老婦人も同じ
小学校で、しかもまだ師範学校時代の付属小学校だったとのことでした。
本当に懐かしく大阪時代を思い出し、偶然を感じました。


 ― 参加者の感想

◎ 孤独な戦いに立ち上がられた勇気に感動しました。先生の生き方
そのものが子どもたちへの教育になっていらっしゃると思いますし、
子どもたちだけでなく、つい易きにながれてしまう心弱い大人たち
(自分を筆頭に)にとっても大切なことを教えていると感じました。

◎ 迫力ありますね。生徒をひきつける魅力いっぱいの先生です。
人気ある先生だというのがよくわかりました。 正義は勝つ!応援します。
今、高3の娘にも三鷹高校に行ってほしかったと思いました。

◎ 「先生の授業は楽しく最高でした」と言いたくなる様な講演でした。
私も若くなって(10代に戻って)先生の教え子になりたかった。本心
からそう思います。はじめのDVDを見て「卒業証書」を卒業生から
貰ってあんなに喜ぶ校長先生の姿を見ていて、目頭が熱くなりました。
他の男性も何人か目頭を押さえている方がいました。それ程感動的でした。

◎ 都教委の小心な“指導”の詳細を知れて興味深かった。批判と反論が
ないと増長する。権力は腐敗すると確信しました。

◎ 私は鷹高の18期卒業生です。土肥先生は私達の誇りです。

◎ 言論の自由が学校現場で阻害されているのは、大変危険なことと
思います。教育委員会に対し勇気をもって反論したことは素晴らしい
ことだと思います。裁判、頑張って勝って下さることを願っています。
元気をいただいたように感じます。


◎ 「相手と100%意見が違っても相手の言論は100%保障する」
なかなかむずかしいが実行しなくてはいけませんね。

2010年6月6日日曜日

次回法廷のお知らせ

「学校に言論の自由を!」裁判!
第7回は6月28日 です!!

今回は土肥の反論と、私の支援者である浪本先生(立正大学)の鑑定意見書を提出する予定です! ぜひ、裁判の傍聴に駆けつけてください!その後報告集会も行います。(法廷の場所、時間、が変わりました)
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◇東京都教育委員会(都教委)の「職員会議で教職員の意向を聞く挙手・採決を行うことを禁止する」という通知に対して、土肥元校長は『禁止によって教職員の間に自由な討論ができなくなっているとして通知の撤回を要求し、都教委に公開討論を求めてきました。しかし、都教委は応じませんでした。
◇土肥元校長は定年退職後、非常勤教員としての再雇用を希望しましたが、都教委は、それを不合格にしました。定年退職後の非常勤教員としての採用を不合格にしたのは「報復」であり、不当として、都教委を相手に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。
◇ 裁判という形で、公開討論を実現させようという「学校に言論の自由を!」裁判も7回目になりました。この裁判は教育のありようを問う重要な裁判なのです。

日時●6月28日(月)午前10時30分~
★傍聴席の定員は42名です。(法廷は変わりましたが定員は変わりません)開始時間間際ですと入れません。できれば、30分前位には、お越しください。

場所●東京地方裁判所 527号法廷


※裁判終了後、弁護士会館(502AB)で報告会を行います。
ぜひそちらにもご参加ください。
連絡先●090-5642-6304(高本)090-2780-7728(平山)                              「土肥元校長の裁判を支援する会」