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2010年9月27日月曜日

講演日記(18)-@北海道・十勝・幕別町

2010年9月8日(火) 北海道 十勝 幕別町
場所: 幕別町百年記念ホール 

 今回の講演依頼が来たのは、一年前(2009年)の6、7月頃だったと思います。
私はてっきり2009年の9月の講演の依頼かと思いました。しかも北海道。
北海道は教員組合の力が強いと聞いていましたので、教員関係の講演依頼
だとばかり思っていました。ところが依頼者は、北海道公立小中学校事務職員
協議会だったのです。その後、名達会長、久保副会長、山本事務局長、木戸
事務局次長の四人と東京でお目にかかり、そして機関紙「北響」を読む中で、
皆さんの教育に対する姿勢に驚いたのです。正直、東京の実態は、特に学校
事務職員が局間異動(別の局から異動してくる)になって以来、学校事務職員
の教育に対する積極的な姿勢はほとんどなくなっているのが事実です。一生、
学校事務職で働こうという意欲を持っている人と、行政職の一職種として一定
の期間だけ学校事務職を経験する人では、その教育に対する姿勢が違っても
やむを得ないと思います。本当に子どものことを考えるならば、学校という一つ
屋根の下で働く仲間として、教員とともに子どもを育てる学校事務職員が存在
することほど素晴らしいことはありません。都立高校の管理職として苦労したの
は、教員と事務職員の良好な関係を構築することでした。お互いが「子どもの
ため」という視点を持っていれば、結果的には教員と事務職員が良好な信頼
関係を持つことができるのです。
 そのことを実感したのは第三分科会に出席させてもらった時でした。第三
分科会の発表では、「子どもアンケート」、「地域との連携」等の問題が提起され、
子どもとの関係性をどのように構築するか、保護者・地域とのつながりをどう
するか等々、正直言って教員の研究発表会と間違えるようなテーマや言葉が
出てきました。特にある発表者の「学校事務職員は教育哲学を持たなければ
ならない」との発言には驚くとともに教員に聞かせたくもなりました。こんなに
子どものことを考える学校事務職員の研究会は、北海道以外にはほとんど
ないと思います。事務職員の研究会といえば、仕事の効率化をどのように
して達成したか、事務処理の電算化等々を思い浮かべますが、北海道の
研究会は子ども中心の研究会でした。
 
 さて本論の講演のことに話を戻しましょう。久し振りに500人を越える
参加者の前で講演することなり、かえってファイトがわきました。絶対一人も
寝させないぞというファイトが。(だから声が大きくなるのです。笑)
私は演壇の前で講演するのはどうも苦手です。舞台の最前列に立ち、なる
べく参加者との距離を短くして話し、時には会場に下りて話しかけるのも大
好きです。リハーサルでピンマイクが使用できると聞き、「ヤッター」と思いま
した。思い切り動き回り、話すことができるからです。私は小学校の教員の
経験もあり、しばしば参加者に挙手を求めますが、今回はその反応もとても
よく、気持ちよく講演をすることができました。私の見た範囲では居眠りをし
ている人はいなかったように思います。(いかがだったでしょうか?)

その日の夜の交流会で、多くの人に激励の声をかけていただき、最高に
幸せでした。大会が終わった次の日には、富良野、美瑛、旭山動物園と
山本事務局長夫妻に観光案内をしていただき、最高の北海道講演旅行で
した。
 北海道の皆さん本当にありがとうございました。また会える日を楽しみにしております。


参加者の声

こういう話を聞けるとは思わなかった。イデオロギーや主義主張抜きで大切な生き方だと思う。面倒な理屈はいらないが、よい時間だった。また、是非聞いてみたいと思う。この講演者を呼んでくれた全道協議会に感謝します。
「何が正しいか、何が間違っているか」あらためてきちんとした信念を持つことが重要なことだと思った。
わかり易くて、情熱的で、共通する部分が多かった。勇気をもらった気がします。笑顔で明るく子どもに接し、頑張ろうと思う。
都教委の強硬な施策には、本当に閉口するばかりです。都立高校でただ一人、闘いを挑むその姿勢と強い意志に敬意を表します。頑張ってください。
言論の自由。本当に大切なことだと考え直しました。自分の考えをしっかり主張できることは素晴らしいことだと思う。違うと思うことをなかなか言えない自分を反省して、明日からは、話すことを大切にしていきたいと思う。
土肥さんは、予めTVで見たことがあったので非常に興奮しました。実際の講演も非常に興味深い話で、明日の事務職員を考えるヒントを得ることができました。ありがとうございました。
子どもの言論の自由を保障(守る)ために、教員(大人)の言論の自由が保障されなければならないことが、認識することができた。学校で子どもたちの声を大切にしながら、学校事務職員として子どもたちのために仕事ができればと思う。
土肥先生の闘いが、他の校長先生、他の学校へ広がって大きな力になればと思う。
あらためて、学校での論議において、各人の思想信条の主張がないことに気付かされました。今一度子どもたちの教育、命という所から物事を考えなければいけないと感じた。
児童生徒への関わりの大切さを学べたこと、法令はしっかりと守りつつも、自分の意見はしっかりと持つことについて、これからの学校での過ごし方を考えさせられるものだった。
言いたいことがダイレクトに伝わってきて、共感できる内容でした。子どものころから米長ファンだったのですが、あの馬鹿さ加減にとてもがっかりさせられた一人です。
土肥先生のような校長と共に仕事ができた三鷹高校の職員がとても羨ましく感じた。今後の訴訟の成り行きを注目しています。
学校が誰のためにあるべき物かをあらためて考えさせられた。他の教職員や保護者にも聞いてもらいたい講演だった。
刺激的なお話も講演のいたる所に織り込まれ、最後まで楽しく拝聴できました。
大人と子どもは違う立場にあるけれど、人として尊重し合うことで近づける。そして言ったことを実現し、信念を子どもに伝えて信頼関係を築く。その貫き方に感動しました。
講演を聞いて、再度子どもの生活の場としての学校づくりの重要性を感じた。それは施設や財政面だけでなく、教職員・子ども・保護者・地域が子どもたちのために何をすべきか、自由に話し合える、そのような連携や協力・協働体制がとても重要なのだとあらためて思わされた内容でした。
教育の世界は閉鎖的になりがちで、どういうことが行われているかを一般の方に理解してもらうことは難しいと思っていた。しかし土肥先生の訴訟をとおして、多くの人に判ってもらえることは素晴らしいと思う。先生は大人として子どもの目線に立つ教育を実践され、子どもたちにとっての高校生活は輝いていたのでないでしょうか。色紙を見ながら子どもはちゃんと心を受け止めてくれるんだということ感じました。
なぜ日本では普通のことが普通に扱われないのか怒りながら、そして応援しています。この裁判は絶対勝ってほしいです!
先生のパワーに圧倒されました。凄い!今後、仕事・生きるうえでの活力となりました。ありがとうございました。
子どもに愛された先生と子どもの関係に涙しました。しかし、その分、権力に対して怒りを感じた。
管理職のイメージが変わった。素晴らしい校長先生です。土肥先生のような管理職が増えれば事務職員もどんどん教育に参加していけると思う。
変わった校長先生ですね。子ども第一主義に共感できました。我々の仕事は指導業務ではないが、子ども第一主義でありたいと常に思っている。
今の学校の管理職は教育委員会の言いなりでイエスマンが多い。自分の保身ばかりに思える。土肥先生の講演を「校長会」に聞かせたい!!
学校で一人で考えるより、たくさんの人で人権のこと、言論の自由のことを考えられて良かった。私が土肥先生の立場でもやっぱり一人では闘えないだろうな・・・
 先生、頑張ってください!!
今日の講演は最高でした。
いま、学校では通報制度以来、職員会議で発言しづらくなってきている。とりわけ
 校長の発言内容に対する批判は難しい。土肥先生講演に元気をもらいました。
本も買いたくなりました。
時間が短く残念でした。

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