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2009年11月6日金曜日

講演日記 ― @福島浪江


講演日記(6)

2009年10月25日(日) 福島県浪江町
場所: 浪江町立浪江小学校 
時間: 午前9時から午前10時30分

 最初に福島県から25日の講演の話があった時、東北新幹線があるので2時間位で行けるのだろうと思っていました。というのは24日にも講演会があり、終わったからでも十分間に合うだろうと思っていたのです。ところが浪江町は新幹線が通らないため、3時間以上かかりました。常磐線特急でいわきまで行きそこから鈍行。単線でしかも手動ドアー。浪江に着いたのが午後9時過ぎ。でも懐かしかった。今から約35年前、初めて小学校の教員になって赴任した学校が神奈川県寒川町。相模線沿線で、相模線は単線の手動ドアーでした。
 
 今回の講演は小、中、高、大、私学合同主催の研究集会で一般保護者の方も含め250人くらいの参加者があり大盛況でした。生徒からの卒業証書を参加者の方に読み上げてもらい、授与された時は拍手が起こりました。卒業証書は何回もらっても嬉しいですね。東京都の実態を話すにしたがって、参加者の眼差しが真剣さを増し、東京都の状況が福島県に波及してきたら大変だという思いを強く持ったようです。講演会が終わった後も多くの方から声をかけられました。特に福島県ではまだ業績評価制度が導入されておらず、もし導入されたら大変であるという声が多く聞かれました。
 

 今回は講演だけでなく、講演の後行われた教育シンポジューム「子どもを真ん中にした学級・学校づくり ―子どもの権利条約・意見表明権をめぐって―」もパネラーとして参加させていただきました。
 その中で高校生の特別指導の問題が出ました。私は教員時代長く生徒指導部にいたため生徒指導についてはそれなりの経験があり、また生徒の意見表明権は子どもの権利であるという立場から意見を述べました。「特別指導といえども生徒には意見を表明する機会は絶対に与えるべきである。ただし、子どもの意見は間違っていることもあるので、それを説得するだけの教員の理論が必要であり、教員は常に生徒に対する説明責任を負えるよう研修しなければならない。」やはり、教育の主体は生徒であることを絶対に忘れてはならないと思います。もちろん主導権は教員が持たなければなりませんが。
 
 講演後、今回の集会で私と連絡を取った竹中先生が浪江町の観光案内をしてくださいました。泉田川のやな場では、川を鮭が遡上する自然の姿を初めて見ました。自然の空気を吸いとても気持ちの良い時間でした。福島県の皆さんありがとうございました。












感想文

土肥先生、強いですね~。ご自分の信念で30年以上も教育実践をされてきた自信かあるから、闘えるんだろうなとしみじみ思いました。何もできませんが応援してます。(一般参加です)。


学校教育にたずさわるものとして、普通に考え行動してきたら、結果的に脅され、弾圧され、不合格となるというおかしさ。土肥さんのようなまともな校長に増えてほしいし、私たちも物を言っていきたいと思います。


土肥先生の温かく魅力あふれる語り口に引き込まれました。お話を拝聴すればするほど、都教委の対応に憤りを覚えました。土肥先生の「基本的人権の尊重」といったポリシーを今後も貫いていくことがよりよい教育につながると確信しています。


日頃、あまり疑問も感じずにいたが、よく勉強していきたい。

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