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2010年3月13日土曜日

第5回口頭弁論の報告

3月11日(木)午前10時より第5回口頭弁論が東京地裁606号法廷で
行われました。
傍聴席は、今日も満員。土肥元校長の教え子の姿もありました。
 
 当日の審理は
 ・原告(土肥)準備書面2の提出
 ・西原博史早稲田大学教授の鑑定意見書の提出
 ・木ノ切弁護士より「原告準備書面2」についての説明
          (特に西原教授の鑑定意見を中心に)
 
 
 土肥先生は意見陳述を希望しましたが、今回は認められませんでした。
 口頭弁論は約15分程で終了。
 次回口頭弁論は5月27日(木)午前10時より606号法廷。



 (注:西原教授「鑑定意見書」へのリンク先は本記事の最下段にあります)



   
>報告集会(於弁護士会館5階)==

1.吉峯弁護士の報告と解説
 「西原教授の鑑定意見書は水準の高い素晴らしいものだ。教育委員会、校長、
 現場の各立場の 権限が、子どもの教育権の観点からどうとらえられるかを
 提起した。各権限の関係について先例的な意義がある。裁判所側も関心を示して積極的な対応をし
てくれている。
  浪本先生、尾木先生の鑑定意見書も次回提出の予定。」


2.高橋弁護士の解説 
「原告準備書面2は2つの部分から成っている。
  
都教委側の準備書面に対する反論
Ⅰの反論では、原告側は新たな主張はない。都教委が消滅事項だと言っているのは
  時効権の乱用である。

Ⅱの西原鑑定意見書では次の2つの論点を述べている。
  
 論点1.土肥先生の表現の自由への侵害

職員会議での挙手・採決禁止への反対は「公的表現行為」である。
教職員の業務評価への問題提起(守秘義務違反とされたが)や
批判も「公的表現行為」である。
 
論点2.校長としての独立した職務権限への侵害

校長は教育と教育行政の二元性がある。
  教育行政権限のみ持っている都教委が教育についてまで権限を行使しようとしている。

3.木ノ切弁護士の解説 

 都側の準備書面は今までの繰り返し。都側の主張する「企画調整会議」の位置づけ
は机上の空論である。原告側は形骸化の事実を示していく。

高橋史朗氏の引用も言葉尻だけを都合よく取り出している。現実がわかっていない。


4.土肥元校長

都教委に「ウソをつくな」と言いたい。例えば「米長が三鷹へ来る」と
いう3回目の指導はなかったとウソを言う。事実にもとづいて議論をしたい。

都教委は職員会議を伝達の場にとどめようとしているが、職員会議は教員との
最大のコミュニケーションの場だ。全く現実を知らない。
具体的根拠を欠いているのは都教委の方だ。
   
>質疑応答(抜粋)
Q1:都立の教員で今年定年だが再雇用試験で不合格になった。組合でも取り組まない

。業績評価はデタラメだ。そのことで苦情申し立てを3回行ったが全く意味がない。

吉峯:身分に関する差別が一番悪質な差別だ。都高教が取り上げないのは疑問。
土肥:苦情処理の行き先は学校経営センターで、行政の身内同士。
第三者機関ではない。まともに審査するはずがない。

Q2:たとえ職員会議がなくとも企画調整会議がきちんと機能すればいいということに
ならないか?
土肥・吉峯:それでも職員会議は必要。トップダウンとボトムアップの両方が
機能しなければ。

Q3:裁判に勝つには、はば広い支援が必要だが、この支援運動の反応は?
土肥:講演するたびに、どんどん支援者が増えている。特に東京の実態は
全国に波及するので、非常に関心が高い。 岩波ブックレットも
昨年のブックレットの中でベストセラー(第7位)になった。

Q4:保護者と教師が子どものいのちを守る活動をしている。最近仲間の教師が
どんどん飛ばされている。たった2年で異動とか。都教委の人事権乱用に対して、
できることはないか?
吉峯:都知事を代えることですね。

Q5:この裁判で裁判所は憲法判断に踏み込もうとしているか?
吉峯:こちらとしては憲法にもっていきたい。鑑定意見書提出を受け付けるという
ことは、裁判所側でも憲法判断を選択肢としてもっているということではないか。

                               以上 

                           報告会参加は約50人

(西原博史教授「鑑定意見書」へのリンク先 =>学校に言論の自由をもとめてブログ)

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