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2010年3月4日木曜日

講演日記(12) - @世田谷

2010年2月24日(水) 東京都世田谷区
場所: 世田谷区役所ブライトホール 
時間: 午後6時30分から午後8時30分まで


 今回の講演は世田谷区の職員の皆さんを対象にした講演でした。
私は中学2年の時、父の勤務の関係で下北沢に転居し、
世田谷区立富士中学校に転入し卒業しました。その意味で
世田谷区は私にとっては思い出のある場所です。
 講演でも話しましたが、初めて東京に出てきた時、渋谷駅で
地下鉄が一番高いところにあるのを知って驚いたことをよく
覚えています。地下鉄は地下にもぐっているもんだとばかり
思っていましたので・・・。
 それと講演会に、私の後輩となる富士中の卒業生がいらしており、
本当に懐かしく思いました。ただ世田谷区役所が、松陰神社前に
あるとは全く知りませんでした。てっきり小田急線か京王線の沿線に
あると思っていました。

 講演している間、ほとんどの人が東京の教育(特に都立高校)の
実態について信じられないような表情で真剣に聞いてくださいました。
 世田谷の講演会でとても印象に残ったことがありました。講演後、
一人の若者が来て「私は某都立高校の出身ですが、校長は生徒の意向を
全く無視して、強引に私服を制服に変えました。」と語ってくれました。
とにかく「職員会議で教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止」以降、
校長の独裁的学校運営の傾向がとても強くなっている証拠だと思います。
権力ある都教委に対しては何も言えないのに、自分より弱いものに対し
ては、有無を言わさず従わせる、本当に卑怯です。私が恐れていることが
現実に起こっていることを知らされて、ますます裁判を通して今の東京の
教育の現状を変えなければならないと思いました。


- 参加者の感想 -

◎いつもゆとりがなく、自分の事ばかりで精一杯の生活をしていますが、
先生の話を聞いてまだ真の考えを持った教育者がいることがわかり、
とてもうれしかったです。社会的リーダーがこれからどんどん増えて
いき、良い社会になるようにみんなで支えあっていくことがとても
大事なのだと思いました。

◎都の教育委員会が、言論の自由を制限してことをはじめて知り、
とても驚きました。“教員の自由な発言なくして生徒の幸せはない”
という熱い思いが印象的でした。

◎市民的成熟のない現代人にとって(私も)今夜の講座は制裁を
受ける1人の人間の闘いについて考えさせられた。絶望的な現代社会
に慣れている私たちは、このような先生を強く支援していきましょう。

◎「学校は生徒のためにある」「生徒のことを1番良くわかっている
のは教師だ。」教育や子どもの未来を本当に真剣に考えていて自分の
職で失っても、闘い続ける姿勢はすごいと思いました。子どもが先生
の考えを良く理解している点も、今までの実績で素晴らしいと思います。
メディアも利用し日本中にどんどん活動を広げてほしいです。
生徒さんの色紙を見せて頂き、子どもの心に自分の考えをきちんと
主張するということや、基本的人権、平和主義の考えがしっかり根付いて
いると思いました。

◎DVDから土肥校長先生の教員生活の様子は、この時代にこんなにも
生徒と近く生徒を大切におもい、情熱を傾けている先生がいらっしゃる
ことに驚きました。そんな先生と過ごせた生徒は、幸せだと羨ましく
思うと同時に今の都教委はどうなるのか不信感でいっぱいになりました。
そしてこれからの生徒にとっても、これからの全ての子どもたちのために、
ひとり一人の人権が尊重される社会をという想いが印象的でした。
色紙に書いてあった社会的リーダーの話も最後に聞けてよくわかりました。

◎“色紙”の中に、先生のやってきたことの全てが詰まっていると感じた。
とても有意義でした。ありがとうございました。

◎区民のための良き職員であり、良き組合員として働くべきであるという
ところ。

◎「1人1人の基本的人権の尊重」「平和」は、私が仕事をしていく上
でも大切なことだと思っています。今年度やっと実現して都立高校の教師に
なった息子は、授業の中で憲法9条について話しているようです。
これから卒業式があります。高校生の時の野球大会で立たなかった息子ですが、
はたして…。がんばってください。

◎先生がものを言えなくなると、生徒の人権が壊されてしまう-これは本当に
その通りだと思います。私は実は去年都立高校を卒業したばかりです。
私のいた高校では、都教委の言いなりの校長のもと、恐怖政治が行なわれて
いました。私が生徒の人権を盾にして、教員や校長と対立していくと、
「生徒に人権などない」とズバリ言われてしまいました。この先の社会は
そうあってほしくないです。

◎温かい土肥先生の姿に胸に熱くなりました。子どもと子どもの育ちに
携われる仕事をするものとして「人権を守る」ということは大切なことです。
我がことに必死になってるのではなく、子どもたちのために本質を見失わない
でいられる先生がそばにいた。これは子どもの育ちにとって、素敵なお手本に
なったと思います。私も都立高校出身ですが、生徒が自由な発言、行動する
ことが守られてきました。その先生たちが、発言が自由にできないなんて
不自然です。「生徒が主体」を貫けた愛が一番印象に残りました。

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