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土肥先生の活動日記、お宝目録、スケジュールなどのコンテンツ盛り沢山です。是非ご覧ください。
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2011年2月10日木曜日

講演日記(21) ― @京都市

講演日記(21)  注:前回は(19)でしたが、正確には20回目でした
              ので今回を(21)に修正いたします。

2011年1月29日(土) 京都市
場所: 京都教育文化センター  
時間: 午後2時10分から午後3時40分まで

 今回は京都教職員組合の青年部の主催の京都青年教研『わかもんTeRAKOYA』の記念講演として私の講演が組まれました。
 最初に講演を依頼してきた先生の文面を見て驚きました。「実は私が初任者の時の辞令交付式で君が代を8回ほど歌わされました。しかも、声が小さい!あなたたちは明日から教壇に立つのにそんなことでどうする!と全員怒鳴られました。それから2,3年後の辞令交付式ではバタバタと倒れた若い先生がいて大問題になりました。今は改善方向に向かいましたが・・・」という文面です。京都はかつて革新府政でリベラルだと思っていたので「京都でもそこまでやるのか」という思いでした。

 東京都の教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止通知により、東京だけが突出しているのかと思っていました。しかし全国的に、国旗・国歌問題を通して教員に対する管理が異常なほどまでに徹底され、教員が自由に発言する雰囲気が急速に無くなってきているのです。おそらく経験が少なくて自信の持てない若い教員は、ますます発言できず一人で悩んでいると思います。 その若い教員たちが主催する会で私が講演できることはとても嬉しいことでした。
 教育委員会や管理職によるトップダウンに従順に従い、発言しないのが当たり前と思う教員が増えれば、結果的には生徒の言論の自由を奪い、決して生徒のためにはならないのです。そのような教員にだけはなってほしくないという思いで、いつになく力の入った講演となりました。私があまりにも熱くなったため、「あつっくるしい人だなあ」と思った人もいたに違いありません。会の運営もすべて若者が行い、若者のエネルギーを感じることのできる集会でした。実行委員の皆さん、本当にご苦労様でした。
 
それと今回とても嬉しいことがありました。それは私が高校教員としてデビューした東京都立芝商業高校の卒業生が、わざわざ大阪から来てくれたのです。本当にうれしかった。教師冥利に尽きました。


出席者の感想
●とてもいい。自然に体に入ってくる講演でした。裁判はとても大変だと思いますが、後ろの生徒や保護者の応援が見えるようでした。
●よい。企画の勝利。土肥さんの言動には賛同できない部分も若干あるが大筋学べる。
●先生の話やDVDを見て、本当に涙が止まりませんでした。「子どものためにがんばる」これが教師だと思います。でも今は本当に日々の生活に追われ、「本当にこれが大切なの?」と思うことが多々あります。やっぱりそういう時には声を上げていかなければならないと実感しました。私は、今、6年生を担任し、戦争や日本国憲法を学習しています。まさに土肥先生と一緒です。平和主義、本当に熱くみんなで勉強しています。子どもたちは本当に自然な思いを持っています。事実を伝えると、「戦いはあかん。言論で解決していかなあかん」「なんで軍にお金を使うの?」といっています。私は子どもたちに、この思いをいつまでも持ち続けてほしいと思ってます。先日は「みんなが感じた平和を自分で思い続けているだけでなく、周りに伝えられるようになってほしい」と伝えました。また憲法に書いてある権利を詳しく見ていきました。人が一人ひとり大切にされていることを知り、権利を正しく理解できる子に育ってほしいと思います。

土肥先生もおっしゃっていたように、よい教育をし、これから生きる子どもたちが本当に幸せに生きられる社会にしていきたいと思いました。勇気付けられました!本当にありがとうございます!
●言論の自由はやはり何よりも大切な人権であると思う。
●まずは土肥先生の勢いに圧倒されました。校長先生になると職場からは離れていってしまうもんだと思っていましたが、管理職も捨てたもんじゃないなと思いました。
●思春期の子どものように「そんな大人(校長)おるわけないやん」と思う心がだんだん信じる気持ちになってきました。自分と同じ理念と行動…とはちょっと苦しいですが、「校長なんて」と決め付けるのではなく人間として対話を心がけたいと思います。
●信念を持って子どもに関わっておられることがすごいと思った。思っていてもなかなか行動にできないけど、私も少しずつ動いていきたい。
●土肥先生のことを知り、子どもたちの理想の校長先生だなあと思いました。すてきな先生のことを知れてよかったです。
●呼んでいただいて大正解でした。元気いっぱいもらいました。
●力強くてパワーのある講演で勇気をもらいました。
●DVDは土肥先生の普段の学校での様子が分かってよかったです。京都市で行われようとしている査定評価制度を何とか押し返さなければという気持ちが改めて強まった。
●DVDを見て人柄がよく、真剣に子どものことを考える教師なんだと思った。
●すごく熱い講演でした。子どものことを思い、日々がんばっていきたいと思います。
●すばらしいDVDで様子が具体的に伝わった。こんな先生がいらっしゃることに驚き、ぜひ裁判や活動がんばってほしいと思った。
●ほんまもんの教師って土肥先生みたいな人を言うのかな。学校にいる教師全てが土肥先生だとちょっとしんどいかもしれませんが(笑)いつまでも子ども中心で物事を考えられる人間でありたいと改めて思いました。
●とても熱い話を聞かせていただき、自分も一番に子どものことを考えているのかと改めて考えました。何よりも保護者と子どもに評価してもらえる教師になりたいと思います。
●DVDを最初に流していただいたので講演が分かりやすかったです。(テレ朝もよい番組つくるなあ)土肥先生のお話、分かりやすくておもしろかった!!都教委の横暴に立ち向かわれている姿、それを支援している生徒、保護者の姿に感動しました。「言論の自由」が合言葉になるような教育現場にしていきたいと思いました。
●DVD感動して涙が出ました。先生っていいなと思いました。校長先生で教師目線で動いてくださっている方がいらっしゃることが嬉しいです。
●笑顔がとっても素敵な先生ですね。TVで見る以上に生身の先生がパワフルで圧倒されそうでした。今日来れてよかった。
●人の上に立つ人は、こんな人であるべきだと思いました。(子どもの前に立つ人も教師の上に立つ人も)
●先生の明るい声に私も元気をもらいました。やはり自分の思いを通す、言うって大事です。それを貫かれておられる姿に頭が下がり、私もがんばろうって思いました。

2011年2月3日木曜日

支援者の皆さんへ

皆さんこんにちは。新しい年に入り、いかがお過ごしでしょうか。

今年は、東京地裁の判決が7月~9月に出る予定で、私にとってとても重要な年です。裁判に是非とも勝訴して、最高の年にしたいと思っています。
2008年5月、三鷹高校在職中に東京都教育委員会(都教委)の言論弾圧等の強権的な実態を社会に訴え、2009年6月に提訴して都教委と闘っています。多くの皆さんのご支援により、まったく孤立感を感ずることなく、皆さんからエネルギーをもらい、闘うことに喜びと責任を感じています。

闘いを通じて、都教委の横暴と卑怯さに私の怒りはますます大きくなっています。現職中に社会に訴えたのも、私に対する言論弾圧だけでなく、教職員や生徒に対する言論統制の意図が明らかになったからです。教育において言論の自由を奪うことは、戦前を見れば明らかなように、戦争への道につながる恐れがあるため、私は何度も都教委に対して公開討論を要求しました。都教委が正しいのか、私が正しいのか判断してもらうためにです。しかし都教委は全く応じてくれませんでした。やむを得ず、公開の場で討論するために裁判に訴えたのです。

その裁判の中で、私が絶対に許せないことが起こったのです。それは東京都教育委員会・教育委員(当時)の米長氏の三鷹高校訪問問題です。私が米長氏を批判したことを密告され、都教委から3回も呼び出され、最後には米長氏が三鷹高校を訪問することを告げられたのです。それは私に対する脅迫以外の何物でもありません。この時、私は都教委と闘う決心したのです。言論の自由が憲法で保障されている日本で、批判するだけで強権的な指導や脅迫をすることを私は許すことができませんでした。
ところが裁判の中では、都教委は米長氏が三鷹高校を訪問することを告げていないと主張しているのです。この都教委の「嘘」に私の怒りは頂点に達しました。「密告」から始まった私への言論弾圧と裁判の中での都教委の「嘘」の全てを全国民に伝え、都教委の「横暴と卑怯」の実態を明らかにしたいと思ったのです。

「それは、密告からはじまったが七つ森書館より発売(2月1日)になりました。
裁判の中で、都教委は米長氏の問題だけでなく、多くの「嘘」をついて都教委を正当化しています。子どもたちに「嘘はついてはいけない」と教えている教育関係者が「嘘」をついて良いのでしょうか。私は裁判の中で、都教委と正々堂々と闘おうと思っていました。「事実は一つ」であり、その事実から出発してお互いの主張をぶつけて、最終的に公正な判断をしてもらいと思っていたのです。しかしその前提である「事実は一つ」が崩れてしまったのです。「それは、密告からはじまった」は、私の抑えられない怒りをぶつけ、渾身の力で都教委の「横暴と卑怯」を書き上げました。皆さんにも、ぜひ読んでいただきたいと思います。読んでいただいて私の怒りを感じていただければ幸いです。

なお、裁判の日程は下記の通りです。可能であれば傍聴においで下さい。
(いずれも東京地裁527法廷
         
3月17日(木) 午前10時より全日 
・小山氏 中部センター副参事(当時)
・加藤氏 学務部課長・守屋氏 指導部高等学校教育指導課

3月24日(木) 午前9時50分より全日 
・園田氏 人事部選考課長 
・増田氏 指導部指導主事(面接官)
・田中氏 人事部職員課長
・古川氏 都立学校教育部課長

4月7日(木)午後1時30分より
・本人尋問 土肥

結審は5月頃、判決は7月~9月頃の予定。

土肥元校長の裁判を支援する会HP http://www.dohi-shien.com/html/

2011年2月1日
土肥 信雄

2011年1月2日日曜日

新年のご挨拶

支援者の皆様へ

あけまして、おめでとうございます

2009年6月の裁判開始以来、ご支援いただきありがとうございます。
昨年は私にとって、とても充実した年になりました。
何と言っても、昨年の4月から非常勤講師として法政大学と立正大学で、「教職入門」等を若い学生に教えることが出来るのは最大の喜びです。私の34年間の教育実践を全て教えています。学生達も、現場の教育実践についてはあまり聞く機会がないらしく、とても熱心に聴いてくれます。若い人達にこそ、教育現場での言論の自由が、最終的には生徒の幸せに繋がることを認識してもらいたいと思っています。私も学生とのコミュニケーションを通じ、若いエネルギーをたくさんもらい、ますます元気にしています。
また、昨年は、北は北海道から南は福岡まで、全国から講演依頼があり、26回もの講演を行いました。講演を行うごとに支援の輪が広がり、心強い限りです。特に地方の教員の皆さんからは、東京都の教育の影響を受けるため、何とか都教委の暴走を止めて欲しいという思いがひしひしと伝わってきます。そのためにもこの裁判は絶対に負けられないという思いを強く持ちました。
その裁判ですが、生徒・保護者から私を支援する陳述書が125通も集まり、弁護士も驚いています。9月2日の第8回口頭弁論で書類のやり取りは全て終わり、いよいよ証人尋問に入ります。誰を証人として尋問するかを裁判長と被告(都教委)と協議した結果、都教委側の証人7人と決まりました。今までの書類のやり取りとは違い、反対尋問で都教委の言論弾圧の実態と、都教委の嘘を全て明らかにしたいと思っています。時間があれば、是非傍聴においでください。とても迫力ある反対尋問になると思います。
 なお、私(原告)側の証人として申請した9人(生徒、保護者、同僚、元校長、教員、学者等)の証人について、都教委は全ての証人に対して反対尋問をしないと回答しました。このため、9人の証人の書いた陳述書は証拠として採用されることになり、証人尋問は行わないことになりました。

3月17日(木)
 午前10時より全日  東京地裁527(予定)号法廷
・小山氏 中部センター副参事(当時)
・加藤氏 学務部課長
・守屋氏 指導部高等学校教育指導課


3月24日(木)
 午前9時50分より全日 東京地裁527(予定)号法廷
・園田氏 人事部選考課長 
・増田氏 指導部指導主事(面接官)
・田中氏 人事部職員課長
・古川氏 都立学校教育部課長

4月7日(木)
 午後より、尋問時間2時間30分 東京地裁527(予定)号法廷
・本人尋問
 土肥

まだ場所、時間等は未確定なところもありますので、後日
お知らせ致します。

2月上旬には七つ森書館より「それは、密告からはじまった ―校長VS東京都教育委員会―」という刺激的な題名の本が出版されます。現職中の私に対する都教委の言論弾圧や、今までの裁判での都教委の嘘については絶対に許すことが出来ません。怒りを込めて書き上げました。この本を読んで、都教委の横暴さを、是非確認していただきたいと思います。

今年はいよいよ判決の年です。最高の年にしたいと思いますので、引き続き皆さんのご支援、ご協力をお願い致します。
新しいホームページも出来ましたのでご覧下さい。

土肥元校長の裁判を支援する会
HP ;http://www.dohi-shien.com/html/
ブログ;http://dohisaibansien.blogspot.com/

土肥信雄

2010年11月14日日曜日

土肥元校長の推薦書・業績評価書

支援者の皆さんへ

非常教員採用選考推薦書兼業績評価書と不合格処分について
 
 東京都教育委員会(都教委)は、裁判の中で、私を不合格とした理由の一つ
として非常勤教員採用選考推薦書兼業績評価書(推薦書・業績評価書)を証拠
として提出しました。
私の推薦書・業績評価書は、別紙の通り全ての項目でCという最低の評価です。
その理由を見ると、私が都教委の施策を批判したことが全ての項目で述べられ
ており、私の現場における教育活動についての論述は一切ありません

Cの理由は大きく二点です。
一点目は業績評価制度についてです。業績評価制度において、私が実施要領に
絶対評価と明記してあるにもかかわらず、都教委が相対評価を強要したことに
対して意見を表明したことに対する評価です。私は業績評価制度を全面的に
否定したり、業績評価を提出しないという法令に違反したわけではありません

二点目は学校経営の適正化に関する通知(職員会議で教職員の意向を確認
する挙手・採決の禁止)についてです。これについても私は三鷹高校で教職員
の意向を聞く挙手・採決はやっておらず、通知には従っています。しかし職員
会議は既に1998年に補助機関となっており、最終決定は全て校長の権限と
なっており、職員会議における意向を聞く挙手・採決の禁止は教員が言論の
自由がなくなり、結果的に教育の主体である生徒の言論の自由もなくなると
思ったからです。
戦前を見れば、教員の言論の自由がなくなれば、生徒の言論の自由が
なくなるのは明らかだからです。

私が離任式で教育の主体である卒業生から「卒業証書」と卒業生全員から
色紙」をもらい、多くの保護者からも「色紙」をもらった事実は、私の教育
活動に高い評価を与えてくれたものだと思います。私の教育活動を全く
評価せず、都教委に対する意見表明のみを推薦書・業績評価書の対象と
することは、業績評価実施要領違反であり、業績評価が言論統制に使われて
いることを如実に物語っているのです。今回の私の推薦書・業績評価書を見て、
業績評価は評価者の恣意的な評価になっていることが明白になったと思います。

支援者の皆さん、私の推薦書・業績評価書をよく読んでいただき、都教委の
評価がいかに教育の主体である生徒を無視して付けられており、都教委の
考え方に反する者を排除するために使われているかを確認していただきたいと
思います。
                          土肥 信雄

関連リンク=>http://dohi-shien.com/html/modules/saiban1/

2010年10月10日日曜日

講演日記(19) ― @北海道・滝川市

2010年9月24日(火) 北海道 滝川市
場所: 滝川市文化センター 


 9月9日に北海道幕別町で講演を行って1ヶ月も経たないうちに、同じ北海
道の滝川市で講演できるとは夢にも思っていませんでした。
 今回は、北教組空知北支部の教育研究集会での講演の依頼でした。
 
今、私は大学で将来教員を希望している学生に教職入門等を教えています。
教員として最も大切な心構えの一つとして「授業は命」という言葉を繰り返し
学生達に語っています。教育で一番大切なものは信頼関係だと思っています。
生徒との信頼関係が出来れば、教育の目的のほとんどは達成されると思う
からです。その信頼関係を確立するために重要なのが授業だと思います。
どんな生徒でも、やはり授業が上手な先生のことは信頼するのです。信頼
されれば、授業以外の生活指導や進路指導でもうまく指導できるのです。
だからこそ「授業は命」なのです。教育研究集会とはまさにこの授業を上手
くするために、教員同士が集まって自由に議論し、より良き授業を目指して
皆で切磋琢磨しているのです。新人は先輩の良き点を盗み、先輩は新人
の新しい考えや方法を取り入れ、お互いが授業内容や授業方法等につい
て高め合っていくのです。教育研究集会こそ言論の自由がなければ上手な
授業などは不可能だと思います。
 その意味でも今回の講演には力が入りました。講演をしながら感じた
ことは、9日の十勝・幕別の時もそうですが、皆さんが真剣に聞いてくれて
いることでした。北海道では、今まさに教員に対する管理体制が強化され、
東京の実態は北海道にとって「対岸の火事」ではないのです。いかに
管理強化が行われても、生徒のために「言論の自由」だけは守って欲しい
と訴えました。

 翌日は「女子教育問題」と「職場の民主化」に出席させていただきました。
本当に懐かしく思いました。というのは、初めて神奈川県で小学校の教員
になった時、積極的に教育研究活動を行い、多くの仲間と時間を忘れる
ほど議論し、神奈川県の代表として全国沖縄教育研究大会に参加した
経験があったからです。多くの仲間が共通の問題で議論することにより、
同じ悩みや苦しみを共有できる仲間がいることを認識し、自分一人では
ないのだという安心感をもつことができ、ホッとしたことを覚えています。

二つの分科会には、共通の問題に関心のある多くの先生方が集まって
いました。このように仲間と自由に話し合いのできる環境であれば、教員
の自殺等とは無関係だろうと思いました。今東京では若い教員の自殺等
が社会問題になっています。その大きな原因が、一人ひとりが孤立してい
るからだと思っています。分科会に出席して北海道の状況を羨ましく思い
ながら聞いていました。


参加者の感想

◎ 統制化、何の権利もなく教委・局の下僕となっている管理職ばかりの中に、
  土肥先生のような主張を続ける(元)校長がいることは貴重だと思った。
◎ とてもよかった。管理職にきいてほしいくらい。権力だけをふりかざし、
  権力にペコペコするような人が多い中で、結局、私たち組合員が見識を深め
  どのような意識で子どもに向かうかということが問われている気がしました。
◎ 大変、有意義な時間をすごすことができたと感じている。教育現場が、
  教職員、子どもと意見を自由に交わすことができる、どのような場面でも
  自分の意見を持ち続けることができることを目指して日々とりくんでいき
  たいと感じた。
◎ 記念講演は、元気をもらえる講演で良かった。また、今後の「言論への
  弾圧」に注意していかなければならないことも強く感じた。
◎ とても勇気をもらえる内容だったし、興味深かった。話も聞きやすくわか
  りやすかった。
◎ 記念講演の土肥校長のお話がとてもおもしろかったです。言論の自由の
  大切さをあらためて実感しました。
◎ 現在の教育現場の大きな問題点をあらためて考えさせられるとてもよい
  記念講演でした。
◎ 土肥先生の話については、以前から雑誌や報道(TV)等で聞いたことが
  ある程度でしたが、実際にお話を聞いてみて、決して東京都だけの問題
  ではないなと感じました。モノいえぬ職場(「この話題は会議にふさわしく
  ない。次からふれないでほしい!」という校長)に成りつつある我が校を
  省みると・・・やはりこのままではまずい!声をあげていかなくては・・・と
  反省しました。
◎ パワーをいただけた講演でした。たった一人で正しい道をすすんでいって
  いる土肥先生のことをおもうと、私はもっと仲間と勇気を出して声をあげ
 ていこうと思った。
◎ 内容は大体知っていたが、ご本人の生の“人”にふれて聴くことで全く
  印象がかわった。様々な意味で、とてもためになった。
◎ 記念講演は、とても感銘を受けた。「ものいえる職員室」の重要性を
  改めて感じた。自分も勇気を持って発言していこうという力をもらった。
  土肥さんには、これからも頑張ってほしい。
◎ 講師の先生の話に引きこまれました。大人が“言いたいことを言う”姿勢
  をみせないで、子どもに指導なんかできないと。理想的な行動をとるのは
  難しいけど、「明日からなんか頑張ろう」という元気をもらうことができました。
◎ 初めて土肥先生の話を聴いたが感動した。人間性が如実に出ていた
  ので、非常に感動した!!
◎ 記念講演の土肥さんの話は時間を忘れるくらい引き込まれた。
  「がんばれっ!」と思うとともに私たちも「がんばりたい!」とおもった。
◎ 他の地域の現状をきき、将来の北海道がどうなるか不安になりました。
  私たちががんばっていかなければ子どもたちの未来が危険にさらされ
  ると思った。
◎ 物言わぬ人間をつくることがこれからの国のためになっていくのかと
  思ってしまうようなやり方をしている都教委に対し、信念を貫こうと闘う
  土肥先生の姿やお話に感動しました。行政のやり方はちがうと声をあげ
  続けられる組織でありたいと強く思いました。
◎ とても勉強になった講演でした。テレビでドキュメンタリーを見て、関心が
  あったので、お話を聴けて良かったです。土肥先生の講演を聴いて、学校
  は子どもたちが主役であることを改めて認識した。
◎ みんなが熱い思いをもてば、学校は変えられると思った。
◎ 現場のことをよく知っている方に講演をいただき、良かった。また、北海道
  以外の事情に疎い自分にとって東京の実情を知ることができてとても興味
  深かった。
◎ 「言論の自由」の大切さを感じた。モノをいえない世の中が戦争につながる。
  「教え子を再び戦場に送るな!!」土肥先生のパワーを感じた。

2010年9月27日月曜日

講演日記(18)-@北海道・十勝・幕別町

2010年9月8日(火) 北海道 十勝 幕別町
場所: 幕別町百年記念ホール 

 今回の講演依頼が来たのは、一年前(2009年)の6、7月頃だったと思います。
私はてっきり2009年の9月の講演の依頼かと思いました。しかも北海道。
北海道は教員組合の力が強いと聞いていましたので、教員関係の講演依頼
だとばかり思っていました。ところが依頼者は、北海道公立小中学校事務職員
協議会だったのです。その後、名達会長、久保副会長、山本事務局長、木戸
事務局次長の四人と東京でお目にかかり、そして機関紙「北響」を読む中で、
皆さんの教育に対する姿勢に驚いたのです。正直、東京の実態は、特に学校
事務職員が局間異動(別の局から異動してくる)になって以来、学校事務職員
の教育に対する積極的な姿勢はほとんどなくなっているのが事実です。一生、
学校事務職で働こうという意欲を持っている人と、行政職の一職種として一定
の期間だけ学校事務職を経験する人では、その教育に対する姿勢が違っても
やむを得ないと思います。本当に子どものことを考えるならば、学校という一つ
屋根の下で働く仲間として、教員とともに子どもを育てる学校事務職員が存在
することほど素晴らしいことはありません。都立高校の管理職として苦労したの
は、教員と事務職員の良好な関係を構築することでした。お互いが「子どもの
ため」という視点を持っていれば、結果的には教員と事務職員が良好な信頼
関係を持つことができるのです。
 そのことを実感したのは第三分科会に出席させてもらった時でした。第三
分科会の発表では、「子どもアンケート」、「地域との連携」等の問題が提起され、
子どもとの関係性をどのように構築するか、保護者・地域とのつながりをどう
するか等々、正直言って教員の研究発表会と間違えるようなテーマや言葉が
出てきました。特にある発表者の「学校事務職員は教育哲学を持たなければ
ならない」との発言には驚くとともに教員に聞かせたくもなりました。こんなに
子どものことを考える学校事務職員の研究会は、北海道以外にはほとんど
ないと思います。事務職員の研究会といえば、仕事の効率化をどのように
して達成したか、事務処理の電算化等々を思い浮かべますが、北海道の
研究会は子ども中心の研究会でした。
 
 さて本論の講演のことに話を戻しましょう。久し振りに500人を越える
参加者の前で講演することなり、かえってファイトがわきました。絶対一人も
寝させないぞというファイトが。(だから声が大きくなるのです。笑)
私は演壇の前で講演するのはどうも苦手です。舞台の最前列に立ち、なる
べく参加者との距離を短くして話し、時には会場に下りて話しかけるのも大
好きです。リハーサルでピンマイクが使用できると聞き、「ヤッター」と思いま
した。思い切り動き回り、話すことができるからです。私は小学校の教員の
経験もあり、しばしば参加者に挙手を求めますが、今回はその反応もとても
よく、気持ちよく講演をすることができました。私の見た範囲では居眠りをし
ている人はいなかったように思います。(いかがだったでしょうか?)

その日の夜の交流会で、多くの人に激励の声をかけていただき、最高に
幸せでした。大会が終わった次の日には、富良野、美瑛、旭山動物園と
山本事務局長夫妻に観光案内をしていただき、最高の北海道講演旅行で
した。
 北海道の皆さん本当にありがとうございました。また会える日を楽しみにしております。


参加者の声

こういう話を聞けるとは思わなかった。イデオロギーや主義主張抜きで大切な生き方だと思う。面倒な理屈はいらないが、よい時間だった。また、是非聞いてみたいと思う。この講演者を呼んでくれた全道協議会に感謝します。
「何が正しいか、何が間違っているか」あらためてきちんとした信念を持つことが重要なことだと思った。
わかり易くて、情熱的で、共通する部分が多かった。勇気をもらった気がします。笑顔で明るく子どもに接し、頑張ろうと思う。
都教委の強硬な施策には、本当に閉口するばかりです。都立高校でただ一人、闘いを挑むその姿勢と強い意志に敬意を表します。頑張ってください。
言論の自由。本当に大切なことだと考え直しました。自分の考えをしっかり主張できることは素晴らしいことだと思う。違うと思うことをなかなか言えない自分を反省して、明日からは、話すことを大切にしていきたいと思う。
土肥さんは、予めTVで見たことがあったので非常に興奮しました。実際の講演も非常に興味深い話で、明日の事務職員を考えるヒントを得ることができました。ありがとうございました。
子どもの言論の自由を保障(守る)ために、教員(大人)の言論の自由が保障されなければならないことが、認識することができた。学校で子どもたちの声を大切にしながら、学校事務職員として子どもたちのために仕事ができればと思う。
土肥先生の闘いが、他の校長先生、他の学校へ広がって大きな力になればと思う。
あらためて、学校での論議において、各人の思想信条の主張がないことに気付かされました。今一度子どもたちの教育、命という所から物事を考えなければいけないと感じた。
児童生徒への関わりの大切さを学べたこと、法令はしっかりと守りつつも、自分の意見はしっかりと持つことについて、これからの学校での過ごし方を考えさせられるものだった。
言いたいことがダイレクトに伝わってきて、共感できる内容でした。子どものころから米長ファンだったのですが、あの馬鹿さ加減にとてもがっかりさせられた一人です。
土肥先生のような校長と共に仕事ができた三鷹高校の職員がとても羨ましく感じた。今後の訴訟の成り行きを注目しています。
学校が誰のためにあるべき物かをあらためて考えさせられた。他の教職員や保護者にも聞いてもらいたい講演だった。
刺激的なお話も講演のいたる所に織り込まれ、最後まで楽しく拝聴できました。
大人と子どもは違う立場にあるけれど、人として尊重し合うことで近づける。そして言ったことを実現し、信念を子どもに伝えて信頼関係を築く。その貫き方に感動しました。
講演を聞いて、再度子どもの生活の場としての学校づくりの重要性を感じた。それは施設や財政面だけでなく、教職員・子ども・保護者・地域が子どもたちのために何をすべきか、自由に話し合える、そのような連携や協力・協働体制がとても重要なのだとあらためて思わされた内容でした。
教育の世界は閉鎖的になりがちで、どういうことが行われているかを一般の方に理解してもらうことは難しいと思っていた。しかし土肥先生の訴訟をとおして、多くの人に判ってもらえることは素晴らしいと思う。先生は大人として子どもの目線に立つ教育を実践され、子どもたちにとっての高校生活は輝いていたのでないでしょうか。色紙を見ながら子どもはちゃんと心を受け止めてくれるんだということ感じました。
なぜ日本では普通のことが普通に扱われないのか怒りながら、そして応援しています。この裁判は絶対勝ってほしいです!
先生のパワーに圧倒されました。凄い!今後、仕事・生きるうえでの活力となりました。ありがとうございました。
子どもに愛された先生と子どもの関係に涙しました。しかし、その分、権力に対して怒りを感じた。
管理職のイメージが変わった。素晴らしい校長先生です。土肥先生のような管理職が増えれば事務職員もどんどん教育に参加していけると思う。
変わった校長先生ですね。子ども第一主義に共感できました。我々の仕事は指導業務ではないが、子ども第一主義でありたいと常に思っている。
今の学校の管理職は教育委員会の言いなりでイエスマンが多い。自分の保身ばかりに思える。土肥先生の講演を「校長会」に聞かせたい!!
学校で一人で考えるより、たくさんの人で人権のこと、言論の自由のことを考えられて良かった。私が土肥先生の立場でもやっぱり一人では闘えないだろうな・・・
 先生、頑張ってください!!
今日の講演は最高でした。
いま、学校では通報制度以来、職員会議で発言しづらくなってきている。とりわけ
 校長の発言内容に対する批判は難しい。土肥先生講演に元気をもらいました。
本も買いたくなりました。
時間が短く残念でした。

2010年9月13日月曜日

講演日記(17) ― @北海道・十勝


2010年9月8日(火) 北海道 十勝
場所: 北教組 十勝支部 


 北海道での初めての講演。いよいよ北海道デビューです。参加された皆さんを見て、少し嬉しくなりました。こんなことを言うと怒られそうですが、私の講演会はどちらかというと年配の方が多いのですが、今回の講演会は若い人が多かったからです。私は今言論の自由のために都教委と闘っています。しかしいつも言っていますが、正直言って私自身は言いたい放題で言論の自由はありました。今闘っているのは、これからの若い教員の人達の言論の自由がなくなると困るからなのです。
 講演が始まると、いつも以上に真剣な眼差しで食い入るように聞いてくれていましたので、私もいつも以上に力が入りました。正直、少し笑いが入るようなところも、真剣に聞いているので、こちらもあまり冗談を言ってはいけないなと自制しました。(あれで自制してるのかと思わないで下さい。笑い)
 終わった後アンケートを書いていただきましたが、そのアンケートを見て、真剣に聞いていた理由が分かりました。北海道も現在進行形で管理強化が行われているようです。北海道の人にとって東京の出来事は「対岸の火事」ではないようです。
 執行部の方が最後に「今回の講演会のアンケートはいつもの倍ぐらい集まった」と言ってくださったことがとても印象に残りました。

参加者の声


 大変参考になる講演でした。このような会を、ぜひ大きな会場で実施していただければ良かったなと思いました。(できれば、うちの町教委にも招待状を出していただいて…)
 土肥さんのことはテレビで見ました。あの厳しい東京都で意志を貫き通していることに感動しました(離任式の卒業証書はもらい泣きしてしまいました)。しかし、今もなお、闘っていたことを知ってびっくりしましたし、そのエネルギーに、さらにびっくりしました。「権力は腐敗する」ということばがありましたが、東京都のもの凄さがわかりましたし、今、北海道もひどい弾圧になりつつあり、対岸の火事ではありません。
 今日のお話、腹の立つような事実でしたが、土肥さんの話はとても楽しく、「力」をもらいました。ありがとうございました。
 とてもおもしろかったです。久しぶりに「聞きたい」学習会でした。組合…大変だけど、東京都みたくなってほしくないのでがんばらなきゃな~と…ちょっと思いました。たしかに教委はへんな人が多いように思います。イヤなら私立に行け!という校長もいましたが…。
 土肥先生、がんばって下さい!うちの職場はとても楽しく、職会も自由な話し合いですが、東京の話を聞いておそろしく思いました。ガンバルゾ~。
◎ 立場と圧力のジレンマの中ですばらしい教育を行ったこと、感動しました。不当な圧力にめげず闘い、勝利してほしいと思います。職務命令の件、推薦書、卒業式の件など、まともな考えの人のすることとは到底思えません。教委のおかしな点など、声を大きくしていくことで世論から変えていけると思います。がんばってください。
◎ 元校長先生という立場の方で我々の活動に理解ある方がいてくださるということがわかったこともうれしく思いました。
◎ 子どもたちがいつも幸せに生きていけるように、子どもたちが自分の意志で自由に選択できるように、現場で私たちが自由に発言できる場が大切なんだなと、大変勉強になりました。
◎ 都教委ってすごいなぁ(悪い意味で)とは思っていましたが、今日のお話を聞いて、そのすごさが少しだけですがわかった気がします。生徒のためにということで、大きな敵にも立ちむかえる行動力がすばらしいです。私も微力ながら応援したい気持ちになりました。お話ありがとうございました。
◎ 土肥先生の講演だと聞いて楽しみにしていました(道新で紹介されていた本も読みました!)。もっとたくさんの先生たちにも、管理職にも聞いてほしいと思いました。「現職のうちに声をあげなければ…」という勇気のある行動に感動しました。
◎ 興味深い話ばかりで、あっという間に講演が終わってしまった感じです。言論の自由、通報制度など、考えさせられることが多いので、もっと沢山の組合員に土肥先生の話をきいてもらえたらいいなと思いました。すごく勉強になりました。
◎ 1番を「子どものため」という考えにとても共感しました。学校が誰のためにあるのか、世の中がもっと考えられたら、教育界も学校ももっとよくなると思います。
◎ 職を賭してまで、生徒のためにポリシーを貫き通した土肥先生。とても感動しました。こんな校長先生がたくさんいてくれたらいいなと素直に思いました。世の中、理不尽なことばかりですね。これからも、土肥先生の生き様を色々な人に伝えていってほしいと思います。
◎ 子どもたちからのメッセージやお話を聞いて、私も元気をもらえました。教員としてまだまだの私ですが、勇気ある行動に力がわいてきます。ありがとうございました。
◎ 改めて、正しいことを正しいと言える環境は大切だと感じました。そのためには、まずは正しいことが何かを判断できる力が必要だと思います。今日の話を聞いてパワーをもらいました。自分を見失わず、これからもがんばりたいと思います。
◎ 土肥さんの熱い話、大変おもしろかったです。最近熱い管理者、見ないですからね。管理者が熱いと、こっちも熱くなれます。内容については、ニュース、新聞で聞くことばかり、いろいろな話が次は北海道か…と、ゾッとなりました。そして、東京の話がまったく遠い話には聞こえなかった事も驚きでした。
◎ 昔の都教組を知っている身としては、一人の独裁者、石原都知事の存在だけでこうも変わるものかとつくづく情けなく思っていました。都教組を批判するのではなく、我々も通るかも知れないという、つらい現実として。講演を聞いてその感を深めましたが、一人ひとりは弱いから、皆で支え合うことが本当に大切なことだと再確認しました。本当に教師がものを言えない、教師の言論の自由がなくなれば、必ず児童・生徒の言論の自由も奪われ、日本は滅びの道へ進むと実感しました。
◎ 生徒の書いてくれた色紙、土肥さんの素晴らしさ、教育活動の信念が根づいていることを証明してくれています!!
◎ 元校長という方が組合の後援会で講演されるということは今までにないことで、大変勉強になりました。職員会議での言論の自由が弾圧されているということでありますが、十勝の学校でも、だんだんそのような状況に近づいていると思います。しかしながら、会議の時間も限られていて、また時間をとるのも大変だから、意見を言うのも面倒に感じることもあります。でも、不当な権力の行使や弾圧には闘っていかなければならないということを改めて感じました。
◎ ありがとうございました。大切なものを学ばせてもらいました。がんばってください。毎日、いろいろなことに流されている自分が恥ずかしくなりました。言論の自由ってとっても大切だと思いました。
◎ なんとなくしか知らなかった東京での様子を具体的に話していただき、とても衝撃でした。認められないものには、絶対ダメだと言えるのはとても大変なことだと思います。でも、子どものために大切なことだと感じました。
◎ 都教委の現状や私たちに勇気を与えてくれる話をユーモアを交えて話していただき、大変有意義な時間を送ることができました。ありがとうございました。