2010年7月15日木曜日
土肥元校長の講演日程(8月以降)
土肥元校長の講演日程(8月11日現在)
講演日程 (何も書いていない場合は一般参加不可です)
8月24日(火) 小平市 (一般参加可能。 042-345-1583)
9月 9日(木) 北海道幕別町
9月24日(金) 北海道滝川市
9月26日(日) 埼玉入間市 (一般参加可能。連絡先0429-32-1843)
9月30日(木) 東京都文京区 (一般参加可能。090-4830-3540)
10月 2日(土) 東京・四谷区民ホール(地下鉄丸の内線新宿御苑前徒歩5分)
土肥裁判報告集会(土肥元校長の裁判を支援する会主催)
(一般参加可能。連絡先090-5443-0782)
10月 9日(土) 町田市 (一般参加可能。連絡先042-722-4692)
10月23日(土) 佐高信氏(評論家)との対談 東京大学農学部キャンパス予定(場所が変更になりました)
10月30日(土) 千代田区 (一般参加可能。03-3230-2166)
11月20日(土) 法政大学市ヶ谷校舎 (一般参加可能。連絡先03-5970-9890)
2011年
7月30日(土) 広島市
土肥元校長への講演のご依頼は dohisaibansien@gmail.comへどうぞ
講演日程 (何も書いていない場合は一般参加不可です)
8月24日(火) 小平市 (一般参加可能。 042-345-1583)
9月 9日(木) 北海道幕別町
9月24日(金) 北海道滝川市
9月26日(日) 埼玉入間市 (一般参加可能。連絡先0429-32-1843)
9月30日(木) 東京都文京区 (一般参加可能。090-4830-3540)
10月 2日(土) 東京・四谷区民ホール(地下鉄丸の内線新宿御苑前徒歩5分)
土肥裁判報告集会(土肥元校長の裁判を支援する会主催)
(一般参加可能。連絡先090-5443-0782)
10月 9日(土) 町田市 (一般参加可能。連絡先042-722-4692)
10月23日(土) 佐高信氏(評論家)との対談 東京大学農学部キャンパス予定(場所が変更になりました)
10月30日(土) 千代田区 (一般参加可能。03-3230-2166)
11月20日(土) 法政大学市ヶ谷校舎 (一般参加可能。連絡先03-5970-9890)
2011年
7月30日(土) 広島市
土肥元校長への講演のご依頼は dohisaibansien@gmail.comへどうぞ
2010年7月11日日曜日
土肥先生の本が発売されました。

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支援者の皆さん、お元気ですか
このたび、作家澤宮優さんが
「人間土肥信雄」を描いた
『生徒がくれた“卒業証書”
―元都立三鷹高校校長土肥信雄のたたかい』を旬報社より出版して下さいました。
この本を出版するに当たり、澤宮優さんは「私の都教委との闘いを書くのではなく、人間土肥信雄
を描きたい。」と言われたのです。澤宮さんからそのように言われた時、私は澤宮さんに是非書いて
もらいたいと思いました。
何故私が現職中にリスクを負いながら、都教委とのたたかいを始めたのか。
それを知るために、私の生まれた時からの環境や私の生き様、そして教育者としての私の教育活動を丁寧に取材して下さいました。
この本を読んでいただければ、人間土肥信雄が、都教委とたたかいを始めた
理由がご理解いただけると思います。
また、東京都教育委員会の実態を明らかにした岩波ブックレット
「学校から言論の自由がなくなる」が昨年の岩波ブックレット在庫売り上げNO1となりました。
「生徒がくれた卒業証書」とともに「学校から言論の自由がなくなる」も宜しくお願いします。
2010年7月10日
土肥 信雄
★ 『生徒がくれた“卒業証書” ―元都立三鷹高校校長土肥信雄のたたかい』
旬報社 電話03-3943-9911 (定価)1500円+税
★ 『学校から言論の自由がなくなる』 岩波ブックレットNo.749
岩波書店 電話03-5210-4111 (定価)480円+税
2010年7月2日金曜日
第7回口頭弁論の報告
第7回口頭弁論 ==
6月28日(月)午前10時半より第7回口頭弁論が東京地裁527号法廷で
行われました。
傍聴42席は満員。教員をめざす大学生や教育学専攻の大学院生など
若い人の姿が目立ちました。
行われました。
傍聴42席は満員。教員をめざす大学生や教育学専攻の大学院生など
若い人の姿が目立ちました。
当日の審理
・原告(土肥側)準備書面4の提出
・浪本勝年立正大学教授の鑑定意見書の提出
・木ノ切弁護士より「準備書面4」についての説明
次回口頭弁論は9月2日(木)午前10時より527号法廷。
(今回と同じ)
(今回と同じ)
報告集会(於弁護士会館5階)==
1.吉峯弁護士の報告と解説
原告側、被告側からの書面の提出は今回をもってほぼ終わり、これから実質的な
主張のやりとりに入る。8月17日までに証人の人証申請を行う。通常、裁判所は
進行協議をもつのが慣例だが、今回は傍聴の関心も高く、また都教委のさまざま
な違法行為を明らかにしていく目的もあるので、公開法廷でやってもらうよう
依頼した。
今回の準備書面は、被告側準備書面(3)についての反論。例えば職員会議の
挙手・採決禁止をめぐる高橋史朗教授の文章についての都教委の主張は、
都教委が意図的に詭弁を弄している証拠である。
浪本教授の鑑定意見書は、教育行政のあり方、教育委員会の役割、職員会議
の役割に関する歴史的な議論を踏まえて、都教委の各行為が、「(行政による
教育の)不当な支配」にあたるもので違法であるとした貴重なものである。
2.木ノ切弁護士の解説
今回の準備書面に対しては都側も「反論しない」ということで、主張のやりとりが
終わりホッとしている。今後は、この事件のことを理解して証人になってくれる
という方が、 集まってきているので、立証の準備をしっかりやって行きたいと思う。
3.土肥元校長の話
>
今回も意見陳述を断られたが、2回もさせてもらえるのは異例なので
しかたがない。
言いたいことは私の本人尋問の際に爆発させたい。122人もの方から122通の
意見陳述を寄せて頂き、本当にうれしい。
また元都立高校の校長と、教員の人が証人に立ってくれることになり有難い。
職員会議は教員にとって最高の研修の場だ。それは教育現場にいる人は誰でも
実感している。
4.浪本勝年立正大学教授の話
これまでに裁判の鑑定意見書を何回も書いているが、今回は準備書面の中でも
きちんと言及されていてうれしく思う。
教育委員会のあり方については与謝野晶子の1919年発表の論文から書き起こした。
戦後は『教育行政の主たる役割は教育条件整備にあり、教育内容へ権力的に
介入すべきでない』との基本原理が確立された。しかし1954年の教育職員
免許法の改正により、教育長、指導主事、校長の免許状制度が廃止され、
教育長の教育専門性が軽視されていることに注目をすべきだ。教育行政機関(=教育委員会)
と教育機関(=学校)とは役割が違い、教育委員会は一定の節度をもって学校に
接するべきなのに、都教委はそれを放棄して禁じられている『不当な支配』を
恒常的に行っている。
これまでに裁判の鑑定意見書を何回も書いているが、今回は準備書面の中でも
きちんと言及されていてうれしく思う。
教育委員会のあり方については与謝野晶子の1919年発表の論文から書き起こした。
戦後は『教育行政の主たる役割は教育条件整備にあり、教育内容へ権力的に
介入すべきでない』との基本原理が確立された。しかし1954年の教育職員
免許法の改正により、教育長、指導主事、校長の免許状制度が廃止され、
教育長の教育専門性が軽視されていることに注目をすべきだ。教育行政機関(=教育委員会)
と教育機関(=学校)とは役割が違い、教育委員会は一定の節度をもって学校に
接するべきなのに、都教委はそれを放棄して禁じられている『不当な支配』を
恒常的に行っている。
>
5.土肥元校長について書かれた新刊書の紹介
吉峯 「大変読みやすくていい本なので、ぜひ知り合いに薦めて多くの方に読んでほしい。」
土肥 「澤宮さんの力作。人間土肥信雄を書くために私の生育環境や生き様、そして教育者
としての教育活動を丁寧に取材して下さった。なぜ私が現職中にリスクを負いながら、
都教委とのたたかいを始めたのか。この本を読んでいただければ、その理由がご理解
いただけると思う。」
質疑応答(抜粋)
Q1:
この事件に限らず「何でこうなってしまったのか」という事態がすすんでいる。普通の人が声を挙げ、一歩を踏み出すとどうなるかという典型として受けとめている。これは都教委に固有の問題なのか、
それとも日本全国の問題なのか?
A1(吉峯):基本的には全国的な問題だ。しかし他県から見ても東京都(都教委)は突出している。
その東京に土肥先生のように勇気をもった人がいて果敢に闘っていることを情報発信していきたい。
この事件に限らず「何でこうなってしまったのか」という事態がすすんでいる。普通の人が声を挙げ、一歩を踏み出すとどうなるかという典型として受けとめている。これは都教委に固有の問題なのか、
それとも日本全国の問題なのか?
A1(吉峯):基本的には全国的な問題だ。しかし他県から見ても東京都(都教委)は突出している。
その東京に土肥先生のように勇気をもった人がいて果敢に闘っていることを情報発信していきたい。
Q2:
都教委は職員会議に代わるものとして分掌会議があると言っているが、それでは現場の
声は間接的にしか反映されない。それについて主張すべきでは?
都教委は職員会議に代わるものとして分掌会議があると言っているが、それでは現場の
声は間接的にしか反映されない。それについて主張すべきでは?
A2(土肥):教員の声を直接聞けるのは職員会議が一番の機会だ。個別に聞いたり、間接的に吸い上げるのは現実には無理で、そのことは当然主張していく。
Q3:
122通の陳述書提出にはどのような意味があるのか?また都側はどのような人が来たのか?
A3(吉峯):裁判は提出された証拠にもとづいて行うので、122通もの陳述書は都教委による土肥先生へのオールCの評価をくつがえす有力な証拠のはず。都側は弁護士が1人と代理人の職員2人が出廷した。
以上のほか、傍聴した学生、院生など9人に感想をもらいました。
●裁判を実際に傍聴したのははじめて。こんなに傍聴者がいる土肥先生は間違っていないと実感した。
●教育は人が行うものだから現場が大事にされるべき。土肥先生が明るい人なので自分もそういう先生に なりたい。
●小学生のころ、職員会議は先生方が真剣に話し合う大切な場だと感じていた。何で必要なものをなくして しまうのか。
●今まで小・中・高には土肥先生のような校長先生はいなかった。ただ威厳があるだけの存在だった。
●今の先生たちに聞くと、「教育委員会の眼があって、意見が言い辛い。」と言う。若い教員が何でも 言える学校にしてほしいので土肥先生を応援している。 (以下略)
以上
●今の先生たちに聞くと、「教育委員会の眼があって、意見が言い辛い。」と言う。若い教員が何でも 言える学校にしてほしいので土肥先生を応援している。 (以下略)
以上
2010年6月12日土曜日
講演日記(16) ― @ 国際基督教大学
2010年5月31日(月) 東京都三鷹市
場所: ICU(国際基督教大学)
時間: 午前10時10分から午前11時20分まで
今回はICUの学生が対象の特別講義でした。テーマは「教育と言論の自由」。
実はICUに私の新宿高校時代の同級生の大西教授がいて、私が三鷹高校の
校長に赴任した時、久し振りに再会したのです。 それから毎年、大西教授の
講義の1時間を私の特別講義にしてもらっているのです。
私は現在、都教委と言論の自由をめぐって争っていますが、私自身は言い
たいことを言ってきたので、正直いって言論の自由は十分にあったと思います。
恐ろしいのは、若い人達が自由に発言できなくなってきたということです。実際
三鷹高校でも、若い先生達の発言が極端に少なくなってきたと思っていました。
したがって大学生にこの問題について考えてもらうことは、将来の日本にとって
も、とても有意義なことだと思い、毎年この特別講義をとても楽しみにしています。
今年の学生の中に都立小山台高校出身の学生がいてとても懐かしく思いました。
私は小山台高校の定時制の教頭をしていたことがあったからです。今回の講義
でも、皆が真剣に聞いてくれて、全員が素晴らしい感想を書いてくれました。
全員(約60人)の感想を載せたいところですが、量的問題もあり一部の学生の
感想を掲載しました。全員の感想を載せられなくてICUの皆さんお許しください。
講義の感想
◎ とても熱意のある講義ありがとうございました。すごく興味深かったです。
相手と全く意見が違っていても、相手の言論自体は100%保障すると言う
スタンスには、本来の民主主義の姿なのではないかと思いました。声が大き
いのも素敵です(笑)
◎ 教育の主体は生徒だ!といっていたのがとても印象的でした。もっと
もだと思います・言論弾圧にも屈せずこれだけ教育に対して熱い思いを
もっている先生はなかなかいないだろうな、だからこそ先生が先生の考え
を通して頑張ってほしいです。私は今、教師になるか迷っていますが、
教育関係の授業をとっているので土肥先生のお話はとても心に響くもの
でした。
◎ 都教委が教職員の意向の挙手採決を禁止している、ということを
知りませんでした。土肥先生の話を聞いて都教委の考えのレベルの
低さに驚きました!!批判すれば呼び出して指導したり土肥先生の
公開討論の要請に応じなかったり、何だかばかばかしいなあと思って
しまいます。先生が言うように教育の主体は生徒であり、生徒の身近
にいるのは教師です。挙手を禁止するなんて、おかしいです! 私は
教育に興味があり教職もとっているので、本当によかったです。
このような機会を設けていただきありがとうございます。色紙を見て、
先生がどれだけ生徒に慕われていたかが分かりました。
◎ 情熱のこもった大変興味深いお話しを聞かせていただきました。
ありがとうございます。様々な問題も基盤となりうる教育の場にこんな
パワフルな方がいるんだと学生の身ながら嬉しく思いました。国旗の
件など言論や行動の規制は年々この影を強めているように感じます。
◎ 職員会議の役割を奪ったり密告者や監視役が身近にいたりする
といった話は、戦前の日本がファシズム化していった過程とよく重なり
恐怖を覚えました。ただ、卒業式での国旗掲揚はなされるべきだと思って
います。もし教育現場からそのようなナショナリスッテイックなシンボルが
完全に消されてしまったら、生徒はそれについて考え、“敬礼するかしな
いか”といった主体的な選択をする機会すら失ってしまうと思います。
生徒をそのような無菌状態におくのは果たして彼らのためになるので
しょうか。
◎ 土肥先生の講義をきいて、批判能力の優れたICU卒業生は
日本社会には適応しにくいと感じた。世界人権宣言の視点からみても
教育委員の言論の自由を奪う行為はおかしいと思う。弾圧的な行為は
最終的に組織崩壊を招く要因となる。
◎ 私は将来教員を目指しているので、今日のお話を聞いて本当に
良かったです。私も教育が人を育て、国を動かす力を持たせると思い
ます。だから教育が閉鎖的であったり情報統制したり、ましてや言論
の自由が奪われるということはあってはならないと思いました。道程は
長いと思いますが、信念を貫き通してください。陰ながら応援しています。
◎ 今日まで日の丸問題や都教委の問題はあまりよく知らなかった。
都と学校行政の実態や土肥先生の裁判についてもっと調べてみようと
思う。今の話は土肥先生の側の話しか聞いてないのでどっちがおかしい
とか分からないですが、今まで全く興味がなかったのはよくなかったなあ
と思います。アメリカの国旗の問題も含めて愛国心の問題、アメリカで
重視される国に対する忠誠心の問題などもっと勉強していきたいと思う。
◎ 土肥先生は非常に情熱的で、大変おもしろい授業でした。僕も
こんな校長先生に会いたかったです。言論の自由を求めどんな障害や
天敵をものともせずに突き進んでいく姿勢には感銘を受けました。
無気力な若者が増えていると安易に批判される昨今、僕達も信念に
負けず打ち込めるものを見出したいと思います。
◎ 土肥さんのお話はとてもエネルギッシュで楽しかったです。生徒の
ために頑張る姿や生徒と交流している姿、そして生徒からもらった色紙
を見てすごく感動し、高校をなつかしく思いました。私は社会人入学した
ので高校時代はもう10年以上も前になりますが、都立久留米高校を
卒業しました。校長先生の思い出はありませんが、先生との交流が
とても楽しかったことを思い出し、土肥先生が校長だったらもっと楽し
かっただろうなと想像しました。言論の自由については、民主主義の中
での教育の現場で起きている理不尽さに驚きました。エネルギーのいる
運動だとは思いますが、先生の教え子をはじめ、たくさんの人が(私も)
賛同し支援しているはずです。頑張って下さい。ありがとうございました。
◎ 色紙をもらう校長先生は見たことがないし、ビデオにあった集会
にもあの沢山の人々が集まったということは土肥先生の人望が厚い
ことは明白だと思う。非常勤教員採用の件に関して言えば、教育委員会
だけの判断ではなく、生徒や保護者、教員やその他学校のスタッフの
意見を信任投票みたいにして取り入れるべきだと思う。
場所: ICU(国際基督教大学)
時間: 午前10時10分から午前11時20分まで
今回はICUの学生が対象の特別講義でした。テーマは「教育と言論の自由」。
実はICUに私の新宿高校時代の同級生の大西教授がいて、私が三鷹高校の
校長に赴任した時、久し振りに再会したのです。 それから毎年、大西教授の
講義の1時間を私の特別講義にしてもらっているのです。
私は現在、都教委と言論の自由をめぐって争っていますが、私自身は言い
たいことを言ってきたので、正直いって言論の自由は十分にあったと思います。
恐ろしいのは、若い人達が自由に発言できなくなってきたということです。実際
三鷹高校でも、若い先生達の発言が極端に少なくなってきたと思っていました。
したがって大学生にこの問題について考えてもらうことは、将来の日本にとって
も、とても有意義なことだと思い、毎年この特別講義をとても楽しみにしています。
今年の学生の中に都立小山台高校出身の学生がいてとても懐かしく思いました。
私は小山台高校の定時制の教頭をしていたことがあったからです。今回の講義
でも、皆が真剣に聞いてくれて、全員が素晴らしい感想を書いてくれました。
全員(約60人)の感想を載せたいところですが、量的問題もあり一部の学生の
感想を掲載しました。全員の感想を載せられなくてICUの皆さんお許しください。
講義の感想
◎ とても熱意のある講義ありがとうございました。すごく興味深かったです。
相手と全く意見が違っていても、相手の言論自体は100%保障すると言う
スタンスには、本来の民主主義の姿なのではないかと思いました。声が大き
いのも素敵です(笑)
◎ 教育の主体は生徒だ!といっていたのがとても印象的でした。もっと
もだと思います・言論弾圧にも屈せずこれだけ教育に対して熱い思いを
もっている先生はなかなかいないだろうな、だからこそ先生が先生の考え
を通して頑張ってほしいです。私は今、教師になるか迷っていますが、
教育関係の授業をとっているので土肥先生のお話はとても心に響くもの
でした。
◎ 都教委が教職員の意向の挙手採決を禁止している、ということを
知りませんでした。土肥先生の話を聞いて都教委の考えのレベルの
低さに驚きました!!批判すれば呼び出して指導したり土肥先生の
公開討論の要請に応じなかったり、何だかばかばかしいなあと思って
しまいます。先生が言うように教育の主体は生徒であり、生徒の身近
にいるのは教師です。挙手を禁止するなんて、おかしいです! 私は
教育に興味があり教職もとっているので、本当によかったです。
このような機会を設けていただきありがとうございます。色紙を見て、
先生がどれだけ生徒に慕われていたかが分かりました。
◎ 情熱のこもった大変興味深いお話しを聞かせていただきました。
ありがとうございます。様々な問題も基盤となりうる教育の場にこんな
パワフルな方がいるんだと学生の身ながら嬉しく思いました。国旗の
件など言論や行動の規制は年々この影を強めているように感じます。
◎ 職員会議の役割を奪ったり密告者や監視役が身近にいたりする
といった話は、戦前の日本がファシズム化していった過程とよく重なり
恐怖を覚えました。ただ、卒業式での国旗掲揚はなされるべきだと思って
います。もし教育現場からそのようなナショナリスッテイックなシンボルが
完全に消されてしまったら、生徒はそれについて考え、“敬礼するかしな
いか”といった主体的な選択をする機会すら失ってしまうと思います。
生徒をそのような無菌状態におくのは果たして彼らのためになるので
しょうか。
◎ 土肥先生の講義をきいて、批判能力の優れたICU卒業生は
日本社会には適応しにくいと感じた。世界人権宣言の視点からみても
教育委員の言論の自由を奪う行為はおかしいと思う。弾圧的な行為は
最終的に組織崩壊を招く要因となる。
◎ 私は将来教員を目指しているので、今日のお話を聞いて本当に
良かったです。私も教育が人を育て、国を動かす力を持たせると思い
ます。だから教育が閉鎖的であったり情報統制したり、ましてや言論
の自由が奪われるということはあってはならないと思いました。道程は
長いと思いますが、信念を貫き通してください。陰ながら応援しています。
◎ 今日まで日の丸問題や都教委の問題はあまりよく知らなかった。
都と学校行政の実態や土肥先生の裁判についてもっと調べてみようと
思う。今の話は土肥先生の側の話しか聞いてないのでどっちがおかしい
とか分からないですが、今まで全く興味がなかったのはよくなかったなあ
と思います。アメリカの国旗の問題も含めて愛国心の問題、アメリカで
重視される国に対する忠誠心の問題などもっと勉強していきたいと思う。
◎ 土肥先生は非常に情熱的で、大変おもしろい授業でした。僕も
こんな校長先生に会いたかったです。言論の自由を求めどんな障害や
天敵をものともせずに突き進んでいく姿勢には感銘を受けました。
無気力な若者が増えていると安易に批判される昨今、僕達も信念に
負けず打ち込めるものを見出したいと思います。
◎ 土肥さんのお話はとてもエネルギッシュで楽しかったです。生徒の
ために頑張る姿や生徒と交流している姿、そして生徒からもらった色紙
を見てすごく感動し、高校をなつかしく思いました。私は社会人入学した
ので高校時代はもう10年以上も前になりますが、都立久留米高校を
卒業しました。校長先生の思い出はありませんが、先生との交流が
とても楽しかったことを思い出し、土肥先生が校長だったらもっと楽し
かっただろうなと想像しました。言論の自由については、民主主義の中
での教育の現場で起きている理不尽さに驚きました。エネルギーのいる
運動だとは思いますが、先生の教え子をはじめ、たくさんの人が(私も)
賛同し支援しているはずです。頑張って下さい。ありがとうございました。
◎ 色紙をもらう校長先生は見たことがないし、ビデオにあった集会
にもあの沢山の人々が集まったということは土肥先生の人望が厚い
ことは明白だと思う。非常勤教員採用の件に関して言えば、教育委員会
だけの判断ではなく、生徒や保護者、教員やその他学校のスタッフの
意見を信任投票みたいにして取り入れるべきだと思う。
2010年6月7日月曜日
講演日記(15) ― @ 三鷹市
2010年5月22日(土) 東京都三鷹市
場所: 三鷹市市民協働センター
時間: 午後1時30分から午後3時30分まで
今回の講演は私の地元三鷹市(?)。何故地元なのかといえば、最後の教員
生活4年間を三鷹高校で過ごし、三鷹高校サッカー部が全国大会出場時には、
地元三鷹の皆さんに、物心両面の絶大なるご支援をいただいたため、心の中
での地元なのです。
全国大会出場で、校長としての最初の悩みが財政的な問題でした。その時
三鷹市の皆さんがカンパ等で資金援助をしていただき、本当に助かったことを
今でも忘れられません。また初戦は国立競技場での対高知中央戦でしたが、
地元三鷹の多くの皆さんが国立競技場に駆けつけていただき、国立競技場を
三鷹のチームカラーの白一色に染めたことを昨日のように思い出します。
今回の講演で驚いたことがありました。たまたま隣に座っておられた老婦人の
ことです。始まる前に少し時間があったのでおしゃべりをすると、何と小学校の
先輩だったのです。 お話の中で、大阪の宝塚の話しが出て、阪急宝塚線の
石橋に住んでいたとのこと。私もその隣の駅の蛍ヶ池に住んでいたのです。
私の小学校は、数年前宅間が学校に乱入し、多くの児童を殺害して有名に
なった大阪教育大付属池田小学校です。その話をしたところ、老婦人も同じ
小学校で、しかもまだ師範学校時代の付属小学校だったとのことでした。
本当に懐かしく大阪時代を思い出し、偶然を感じました。
― 参加者の感想 ―
◎ 孤独な戦いに立ち上がられた勇気に感動しました。先生の生き方
そのものが子どもたちへの教育になっていらっしゃると思いますし、
子どもたちだけでなく、つい易きにながれてしまう心弱い大人たち
(自分を筆頭に)にとっても大切なことを教えていると感じました。
◎ 迫力ありますね。生徒をひきつける魅力いっぱいの先生です。
人気ある先生だというのがよくわかりました。 正義は勝つ!応援します。
今、高3の娘にも三鷹高校に行ってほしかったと思いました。
◎ 「先生の授業は楽しく最高でした」と言いたくなる様な講演でした。
私も若くなって(10代に戻って)先生の教え子になりたかった。本心
からそう思います。はじめのDVDを見て「卒業証書」を卒業生から
貰ってあんなに喜ぶ校長先生の姿を見ていて、目頭が熱くなりました。
他の男性も何人か目頭を押さえている方がいました。それ程感動的でした。
◎ 都教委の小心な“指導”の詳細を知れて興味深かった。批判と反論が
ないと増長する。権力は腐敗すると確信しました。
◎ 私は鷹高の18期卒業生です。土肥先生は私達の誇りです。
◎ 言論の自由が学校現場で阻害されているのは、大変危険なことと
思います。教育委員会に対し勇気をもって反論したことは素晴らしい
ことだと思います。裁判、頑張って勝って下さることを願っています。
元気をいただいたように感じます。
◎ 「相手と100%意見が違っても相手の言論は100%保障する」
なかなかむずかしいが実行しなくてはいけませんね。
場所: 三鷹市市民協働センター
時間: 午後1時30分から午後3時30分まで
今回の講演は私の地元三鷹市(?)。何故地元なのかといえば、最後の教員
生活4年間を三鷹高校で過ごし、三鷹高校サッカー部が全国大会出場時には、
地元三鷹の皆さんに、物心両面の絶大なるご支援をいただいたため、心の中
での地元なのです。
全国大会出場で、校長としての最初の悩みが財政的な問題でした。その時
三鷹市の皆さんがカンパ等で資金援助をしていただき、本当に助かったことを
今でも忘れられません。また初戦は国立競技場での対高知中央戦でしたが、
地元三鷹の多くの皆さんが国立競技場に駆けつけていただき、国立競技場を
三鷹のチームカラーの白一色に染めたことを昨日のように思い出します。
今回の講演で驚いたことがありました。たまたま隣に座っておられた老婦人の
ことです。始まる前に少し時間があったのでおしゃべりをすると、何と小学校の
先輩だったのです。 お話の中で、大阪の宝塚の話しが出て、阪急宝塚線の
石橋に住んでいたとのこと。私もその隣の駅の蛍ヶ池に住んでいたのです。
私の小学校は、数年前宅間が学校に乱入し、多くの児童を殺害して有名に
なった大阪教育大付属池田小学校です。その話をしたところ、老婦人も同じ
小学校で、しかもまだ師範学校時代の付属小学校だったとのことでした。
本当に懐かしく大阪時代を思い出し、偶然を感じました。
― 参加者の感想 ―
◎ 孤独な戦いに立ち上がられた勇気に感動しました。先生の生き方
そのものが子どもたちへの教育になっていらっしゃると思いますし、
子どもたちだけでなく、つい易きにながれてしまう心弱い大人たち
(自分を筆頭に)にとっても大切なことを教えていると感じました。
◎ 迫力ありますね。生徒をひきつける魅力いっぱいの先生です。
人気ある先生だというのがよくわかりました。 正義は勝つ!応援します。
今、高3の娘にも三鷹高校に行ってほしかったと思いました。
◎ 「先生の授業は楽しく最高でした」と言いたくなる様な講演でした。
私も若くなって(10代に戻って)先生の教え子になりたかった。本心
からそう思います。はじめのDVDを見て「卒業証書」を卒業生から
貰ってあんなに喜ぶ校長先生の姿を見ていて、目頭が熱くなりました。
他の男性も何人か目頭を押さえている方がいました。それ程感動的でした。
◎ 都教委の小心な“指導”の詳細を知れて興味深かった。批判と反論が
ないと増長する。権力は腐敗すると確信しました。
◎ 私は鷹高の18期卒業生です。土肥先生は私達の誇りです。
◎ 言論の自由が学校現場で阻害されているのは、大変危険なことと
思います。教育委員会に対し勇気をもって反論したことは素晴らしい
ことだと思います。裁判、頑張って勝って下さることを願っています。
元気をいただいたように感じます。
◎ 「相手と100%意見が違っても相手の言論は100%保障する」
なかなかむずかしいが実行しなくてはいけませんね。
2010年6月6日日曜日
次回法廷のお知らせ
「学校に言論の自由を!」裁判!
第7回は6月28日 です!!
今回は土肥の反論と、私の支援者である浪本先生(立正大学)の鑑定意見書を提出する予定です! ぜひ、裁判の傍聴に駆けつけてください!その後報告集会も行います。(法廷の場所、時間、が変わりました)
*******************************************************************
◇東京都教育委員会(都教委)の「職員会議で教職員の意向を聞く挙手・採決を行うことを禁止する」という通知に対して、土肥元校長は『禁止によって教職員の間に自由な討論ができなくなっているとして通知の撤回を要求し、都教委に公開討論を求めてきました。しかし、都教委は応じませんでした。
◇土肥元校長は定年退職後、非常勤教員としての再雇用を希望しましたが、都教委は、それを不合格にしました。定年退職後の非常勤教員としての採用を不合格にしたのは「報復」であり、不当として、都教委を相手に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。
◇ 裁判という形で、公開討論を実現させようという「学校に言論の自由を!」裁判も7回目になりました。この裁判は教育のありようを問う重要な裁判なのです。
日時●6月28日(月)午前10時30分~
★傍聴席の定員は42名です。(法廷は変わりましたが定員は変わりません)開始時間間際ですと入れません。できれば、30分前位には、お越しください。
場所●東京地方裁判所 527号法廷
※裁判終了後、弁護士会館(502AB)で報告会を行います。
ぜひそちらにもご参加ください。
連絡先●090-5642-6304(高本)090-2780-7728(平山) 「土肥元校長の裁判を支援する会」
第7回は6月28日 です!!
今回は土肥の反論と、私の支援者である浪本先生(立正大学)の鑑定意見書を提出する予定です! ぜひ、裁判の傍聴に駆けつけてください!その後報告集会も行います。(法廷の場所、時間、が変わりました)
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◇東京都教育委員会(都教委)の「職員会議で教職員の意向を聞く挙手・採決を行うことを禁止する」という通知に対して、土肥元校長は『禁止によって教職員の間に自由な討論ができなくなっているとして通知の撤回を要求し、都教委に公開討論を求めてきました。しかし、都教委は応じませんでした。
◇土肥元校長は定年退職後、非常勤教員としての再雇用を希望しましたが、都教委は、それを不合格にしました。定年退職後の非常勤教員としての採用を不合格にしたのは「報復」であり、不当として、都教委を相手に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。
◇ 裁判という形で、公開討論を実現させようという「学校に言論の自由を!」裁判も7回目になりました。この裁判は教育のありようを問う重要な裁判なのです。
日時●6月28日(月)午前10時30分~
★傍聴席の定員は42名です。(法廷は変わりましたが定員は変わりません)開始時間間際ですと入れません。できれば、30分前位には、お越しください。
場所●東京地方裁判所 527号法廷
※裁判終了後、弁護士会館(502AB)で報告会を行います。
ぜひそちらにもご参加ください。
連絡先●090-5642-6304(高本)090-2780-7728(平山) 「土肥元校長の裁判を支援する会」
2010年5月28日金曜日
第6回口頭弁論の報告
第6回口頭弁論 ==
5月27日(木)午前10時より第6回口頭弁論が東京地裁606号法廷で
行われました。
傍聴席は満員で、10人程の人が入れませんでした。この春から土肥先生が
講義をしている大学の学生も傍聴に来てくれました。
当日の審理
・原告(土肥側)準備書面3の提出
・尾木直樹法政大学教授の鑑定意見書の提出
・田口弁護士より「準備書面3」についての説明
・都側の準備書面の提出(事実関係および前回提出の西原教授鑑定意見書に対する反論)
次回口頭弁論は>6月28日(月)午前10時半~
527号法廷。
(法廷が変ります)
(注:尾木直樹教授「鑑定意見書」は近日アップの予定)
報告集会(於弁護士会館5階)==
1.吉峯弁護士の報告と解説
「提訴よりほぼ1年経過した。鑑定意見書を書いてくれた専門家や、皆さんはじめ多数の方の支援に
感謝したい。
5月13日に教育関連裁判で画期的な判決があった。良心を貫く先生に管理職が不当な業績評価を
付けることで圧力をかけるという基本的な構図は、土肥先生の裁判と同じだ。
きちんとした主張を積み上げていけば、裁判所も公平な判断をしてくれるという好事例となり、
勇気づけられた。
今回は尾木先生の鑑定意見書にもとづき、準備書面を作成した。
尾木教授の現場教員としての経験や研究活動を通じて得た、教育の臨床的知見により、教育の本質と
教育行政のあり方を定義した貴重な鑑定書である。浪本先生の鑑定意見書も次回提出の予定。」

2.木ノ切弁護士の解説
都側も準備書面を出して来た。内容は
1.事実関係の詳細 2.(前回提出の)西原鑑定意見書への反論 である。
都側の主張は「職員会議」の位置づけに力点があり、両者の食い違いを明らかにすることで
討論の良い機会になるだろう。
3.高橋弁護士の解説
大嶽裁判(教員の業績評価裁判)の説明。
4.土肥元校長の話
大嶽先生の裁判ではいい判決が出てよかった。鑑定意見書を3人の先生が書いて下さり感謝する。
そして陳述書は現在までに66通も寄せてくれて、大変うれしかった。
今心配なのは若い人たちが何も言わないこと。自分は今大学で教えているが、教育実践から理論を
組み立てた。教育はまず生徒を信ずること。それが教育の原点で、陳述書にもその例の一件が書いてあり
泣けた。
しかし都教委の反論の書面を読むと気持ちが暗くなる。なぜ毎回ウソを書いてくるか。
これがまかり通ったら 日本はどうなるか。

質疑応答(抜粋)
Q1:もの言わない教員がふえた発端は、校長会の解散が
きっかけか。現場の声を伝えた校長がつるし上げにあったという話を聞いた。
土肥:
校長会とは、地区毎に校長会(任意団体)主催で開かれた会議で、そこに指導主事を呼び、校長も自由に意
見を出し、指導主事に様々な要望を出していた。ある都立高校の問題をきっかけに校長会主催の会議は中止。
都教委主催の校長連絡協議会になった。そこは完全なトップダウンだ。つるし上げではなく都教委からの圧力。
Q2:被処分者の会の原告だが、鑑定意見書には「一度も違法・違反行為をしたことがない(土肥)氏を採用しないということは、都教委による氏への一種の「いじめ」行為であり~~到底容認できるものではない。」とある。
私たちは都教委から非違行為を再三行ったとされているので、このように書かれると、私たちの処分は当然だとなるわけであり、つらいものがある。
吉峯:
当方でも同様の訴訟を手がけてきた。日の丸君が代裁判では、不当に非違行為と決め付けられて処分される基本構造自体が問題である。ハードルが高いが頑張ってほしい。
土肥元校長の裁判では日の丸君が代裁判とは立場が違うが、土肥裁判で勝つことが教育裁判全般の突破口となるのでぜひ勝たなくてはならない。
各裁判の当事者の立場からすれば、教育権の所在(国家にあるのか、国民や教育者にあるのか)については、見解の相違があり、学者の中でも意見が分かれている。公開討論などでじっくり論議すべき論点だろう。
しかしいずれの立場からみても、やはり都教委のやり方はおかしい。
以上
(撮影:平田泉氏)
5月27日(木)午前10時より第6回口頭弁論が東京地裁606号法廷で
行われました。
傍聴席は満員で、10人程の人が入れませんでした。この春から土肥先生が
講義をしている大学の学生も傍聴に来てくれました。
当日の審理
・原告(土肥側)準備書面3の提出
・尾木直樹法政大学教授の鑑定意見書の提出
・田口弁護士より「準備書面3」についての説明
・都側の準備書面の提出(事実関係および前回提出の西原教授鑑定意見書に対する反論)
次回口頭弁論は>6月28日(月)午前10時半~
527号法廷。
(法廷が変ります)
(注:尾木直樹教授「鑑定意見書」は近日アップの予定)
報告集会(於弁護士会館5階)==
1.吉峯弁護士の報告と解説
「提訴よりほぼ1年経過した。鑑定意見書を書いてくれた専門家や、皆さんはじめ多数の方の支援に
感謝したい。
5月13日に教育関連裁判で画期的な判決があった。良心を貫く先生に管理職が不当な業績評価を
付けることで圧力をかけるという基本的な構図は、土肥先生の裁判と同じだ。
きちんとした主張を積み上げていけば、裁判所も公平な判断をしてくれるという好事例となり、
勇気づけられた。
今回は尾木先生の鑑定意見書にもとづき、準備書面を作成した。
尾木教授の現場教員としての経験や研究活動を通じて得た、教育の臨床的知見により、教育の本質と
教育行政のあり方を定義した貴重な鑑定書である。浪本先生の鑑定意見書も次回提出の予定。」

2.木ノ切弁護士の解説
都側も準備書面を出して来た。内容は
1.事実関係の詳細 2.(前回提出の)西原鑑定意見書への反論 である。
都側の主張は「職員会議」の位置づけに力点があり、両者の食い違いを明らかにすることで
討論の良い機会になるだろう。
3.高橋弁護士の解説
大嶽裁判(教員の業績評価裁判)の説明。
4.土肥元校長の話
大嶽先生の裁判ではいい判決が出てよかった。鑑定意見書を3人の先生が書いて下さり感謝する。
そして陳述書は現在までに66通も寄せてくれて、大変うれしかった。
今心配なのは若い人たちが何も言わないこと。自分は今大学で教えているが、教育実践から理論を
組み立てた。教育はまず生徒を信ずること。それが教育の原点で、陳述書にもその例の一件が書いてあり
泣けた。
しかし都教委の反論の書面を読むと気持ちが暗くなる。なぜ毎回ウソを書いてくるか。
これがまかり通ったら 日本はどうなるか。

質疑応答(抜粋)
Q1:もの言わない教員がふえた発端は、校長会の解散が
きっかけか。現場の声を伝えた校長がつるし上げにあったという話を聞いた。
土肥:
校長会とは、地区毎に校長会(任意団体)主催で開かれた会議で、そこに指導主事を呼び、校長も自由に意
見を出し、指導主事に様々な要望を出していた。ある都立高校の問題をきっかけに校長会主催の会議は中止。
都教委主催の校長連絡協議会になった。そこは完全なトップダウンだ。つるし上げではなく都教委からの圧力。
Q2:被処分者の会の原告だが、鑑定意見書には「一度も違法・違反行為をしたことがない(土肥)氏を採用しないということは、都教委による氏への一種の「いじめ」行為であり~~到底容認できるものではない。」とある。
私たちは都教委から非違行為を再三行ったとされているので、このように書かれると、私たちの処分は当然だとなるわけであり、つらいものがある。
吉峯:
当方でも同様の訴訟を手がけてきた。日の丸君が代裁判では、不当に非違行為と決め付けられて処分される基本構造自体が問題である。ハードルが高いが頑張ってほしい。
土肥元校長の裁判では日の丸君が代裁判とは立場が違うが、土肥裁判で勝つことが教育裁判全般の突破口となるのでぜひ勝たなくてはならない。
各裁判の当事者の立場からすれば、教育権の所在(国家にあるのか、国民や教育者にあるのか)については、見解の相違があり、学者の中でも意見が分かれている。公開討論などでじっくり論議すべき論点だろう。
しかしいずれの立場からみても、やはり都教委のやり方はおかしい。
以上

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